2016年9月20日「応援する(子育て)」

2016.09.20 Tuesday 17:21
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    いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
    多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
    この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
    ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
    そのあたり、どうか、ご了承ください。


     

    2号(5歳の娘)は本気である。
     

    毎朝、うさぎの抱き枕を立たせて、自分と背比べ。
    うさぎのほうが背が高かった時の写真がリビングに貼ってある。
    今は、2号が頭一つ、抜けている。

     

    「ちょっと、また、背、伸びたんちゃう?」

     

    嬉しそうな2号がいる。

     

    実際に伸びているかどうかは別にして…。
    本当におやつを食べなくなった。
    1号(8歳の息子)が食べていても。
    とりあえず、泣いてはみるが…。
    とりあえず、聞いてはみるが…。

     

    「2号も、1つだけ、食べてもいい?」

     

    「背が高くなるには、どっちがいい?」

     

    とりあえず、泣いて、我慢した。

     

    背が伸びるのは、これから。
    その前に、身体がシャープになってきた。


     

    そんな2号が、なんと…。

     

    10月から…。

     

    1号のサッカークラブへ。

     

    体験入部を決めた。

     

    2号が望んだ。

     

    1号の親友であり、チームの激情型エース。
    いや、もう、彼は激情しなくなった。
    本当に、大人になった。

     

    その彼の妹が体験入部する。
    2号と同い年。そして、大の仲良し。

     

    2号の体験初日を10月15日(土)に決めた。

     

    いやぁ…。
    どうしよう…。
    私、結構、戸惑っている。

     

    なぜだろう…。

     

    続くのか?
    まずは、それを思う。

     

    サッカー好きか?
    次に、それを思う。

     

    まあ、止めないけど…。
    やってみれば、いいけど…。

     

    なんだろう、この気持ちは…。

     

    まずは4回。
    1号の年長の時のスイミングの短期講座が4回だった。

     

    4回は必ず行く。
    その約束をして、挑ませよう。


     

    1号は、本気で、挑むのだろうか?
     

    サッカークラブのリフティングテスト。
    4年生からつける背番号の争奪戦。

     

    「別に、背番号で、サッカーするわけじゃないし」

     

    この、実に正しく、実に生意気なセリフに妻は不満げ。

     

    「ギャングエイジやからな(笑)」

     

    私が冗談半分でそう言うと、妻はこう言った。

     

    「(学校の)先生も言ってたわ。ギャングエイジですから!って」

     

    先日、学校の授業参観があり、その後の懇談会での話。
    もちろん、1号だけの話ではない。
    発達心理学上、小3生は、ギャングエイジだということ。


     

    「リフティングって、なんで、練習するんや?」

     

    私は1号に聞いてみた。

     

    「試合で、そんなに使う場面ってないやろ?」
    「別にリフティングがうまくなくても、いいんちゃうんか?」

     

    私はリフティングを練習する意味を知らないふりをして聞いた。

     

    「ボールタッチがうまくなるためにやるねん」
    「トラップの力の入れ具合とか…」

     

    「なるほどな。そうなんや」

     

    「うん。サッカーの全部のプレーの基本やで」

     

    「わかりやすい説明やな。納得したわ」

     

    彼はその意味をしっかりと理解していた。

     

    本当に背番号に対する執着心がそんなにないのだと思う。
    そして、リフティングそのものに自信がないのだと思う。
    自主トレを積み重ねても、なかなか上手くならない。
    コツが掴めない。だから、敗北感ばかりを積み重ねている。

     

    背番号をもらうために頑張る。それもいい。
    背番号をもらうために頑張れない。それもいい。

     

    私はそう思っている。

     

    サッカーの上達のためにリフティングは大切。
    それがわかっているのに頑張らないことは認めない。

     

    私はそう思っている。


     

    2号も交えて、リフティングの練習をした。
    ゲーム感覚で、本気で。

     

    私が彼にワンバンでボールをトスする。
    彼はリフティングをする。
    そして私にボールを戻す。

     

    挑みを積み重ねて…。
    彼は4回連続でリフティングをして5回目で私に返した。
    かっこよかった。
    彼は小さく強くガッツポーズをした。
    ドヤ顔で。

     

    その後、彼は自主トレ。

     

    そして…。

     

    「やったぁぁぁあああ!久しぶりの2ケタや!」

     

    10回連続でリフティング成功。
    自己最高記録は15回だが、それは本当にたまたま出た記録だと思う。
    彼の今の実力は平均3回ぐらいだと思う。

     

    その彼が10回連続。少しコツを掴んだ。
    10回目は普段はしないヘディングだった。
    自分のヘディングの見事さに自分で驚きすぎた。
    彼は落ちてきたボールを見つめるしかできなかった。
    ふたりで、小さく笑った。

     

    彼の喜ぶ姿。
    それが彼の本音。

     

    だからまた、いっしょにやってやろうと思う。

     

    2号はシュート練習。
    私が彼女にワンバンでボールをトスして…。
    彼女がシュートする。

     

    彼女はインステップ(足の甲)で蹴ろうとするが…。
    いつも膝に当たる。
    その膝蹴りシュートが、実にかわいい。


     

    幼稚園や学校での集団生活と学びの数々。
    その中で、2号は今、運動会を目指して、頑張り中。
    その中で、1号は今、ドッジボール大会を目指して、頑張り中。
    それに加えて、ふたりとも、何かを頑張ろうとしている。

     

    代わってはやれない。

     

    だから、応援する。

     

    ふたりの可能性を信頼して。

     

    徹底的に信頼して。

     

    応援する。

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    2016年9月17日「みんな、頑張っている(子育て)」

    2016.09.17 Saturday 17:05
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      多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
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      ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
      そのあたり、どうか、ご了承ください。


       

      「2番になりたいなぁ…」

       

      幼稚園への道中、2号(5歳の娘)がそう言った。

       

      「大きくなりたいんか?」

       

      「なりたい!」

       

      それは、彼女の5年半の人生で、もっとも力強い意思表示だった。

       

      身長101センチメートル。年長クラスで1番低い。
      せめて、まずは、2番に…という彼女の思い。

       

      「背が低くて、恥ずかしいって思うんか?」

       

      「うん、思う」

       

      「そうか。チチィ(父)は全く思わへんけどな」
      「でも、2号がそう思ってるんやったら、何とかせなあかんなぁ…」

       

      年少の子たちを含めても、1番を争う小ささ。
      それがたまらなくかわいいけど…。

       

      事実として、医学的に低身長と判断される基準。
      彼女は今、ぎりぎりセーフのところだと思う。

       

      「チチィな、2号が大きくなるための方法を勉強した」

       

      2号は、本当に、嬉しそうな顔をした。
      そうそう。そうやって、2号のことを考えてほしいの!という顔。

       

      睡眠中に成長ホルモンが分泌する。その促進のために。
      できるだけ、空腹を感じて眠ること。

       

      だから、風呂と夕食の順番を入れ替えよう。

       

      「はい!」

       

      だから、たまにある、夕食後のおやつやデザートはやめよう。

       

      「…はい!」

       

      だから、運動をしよう。チチィと山登りをしよう。

       

      「…」

       

      しよう。

       

      「は〜い」

       

      そして今、彼女は、今まで生きてきた中で、一番頑張っている。


       

      そんな2号の運動会の練習が本格化してきた。
       

      リレーの練習で個人のタイムトライアルがあった。
      なんと1番だったという。男女合わせて19人の中で1番。
      でも、かけっこの練習では、3人中3番。
      そして、翌日のトライアルでは7番だった。

       

      「1番になりたい!」

       

      リレーもかけっこも両方あるらしい。

       

      逆上がりや跳び箱、ダンス、そして、組体操もある。
      組体操は全部、家で見せてくれた。
      私と1号(8歳の息子)がお友達役。3人で扇とピラミッド。

       

      そして、ひとりで、ブリッジ。両手と両足だけでブリッジ。
      頭は地面についてはいけないという。

       

      でも、2号の頭は地面から離れない。いくら頑張っても離れない。
      2号の腕の長さと顔の長さがほぼ同じ。腕が短い。顔がでかい。

       

      必死の2号を、必死に笑いをこらえて見守る私。
      もう、おもしろすぎて、かわいすぎる。

       

      2号の思いの通り、当日までに、せめて、2番になれたらなぁ…。
      せめて、腕が伸びますように。

       

      彼女は、幼稚園で、本当に、頑張ってるんだなぁ…と改めて思う。
      彼女は、面倒見がよく、自分の思いより、お友達の思いを優先する。
      私が思っている以上に、気を遣って、生きていると思う。
      だから、家では、徹底的に、我を通す。

       

      「そうなんか?」

       

      「うん!」

       

      そんな女である。

       

      絵本を読んだ。いっぱい読んだ。
      鮭おにぎりを作った。いっぱい作った。


       

      「あれが全力なん?」

       

      「うん…」

       

      その後、会話が続いたが、平行線のまま、終わった。
      サッカー塾での1号のプレーに納得していない妻。
      全力は出しているという1号。
      私は現場を見ていないので、静観。

       

      1号のサッカークラブは3年生まで背番号がない。
      4年生からの背番号を決めるテストがまもなくある。
      希望の背番号を選手同士が争う。リフティングで勝負を決める。

       

      その勝負に前のめりにならない1号にも妻は不満である。
      第1希望の7番が友達とかぶっていることはわかっているのに。
      その友達とのリフティングの技術差はそんなにないのに。
      今から必死になって練習すれば…。

       

      「別に、背番号で、サッカーするわけじゃないし」

       

      そんな1号のセリフに妻はイライラしている。

       

      妻の名誉のため。
      彼女は、ただただ、全力を出せ!と。
      結果は二の次。

       

      1号の名誉のため。
      彼は以前から、自主トレにリフティングをメニューに入れている。
      最高記録は15回。

       

      ただ、妻からすると、サラッとやって戻って来ると…。
      私は現場を見ていないので、静観。

       

      約1年半前に、彼が自ら立てた目標。
      3年生が終わるまでに100ゴール。
      あと2に迫っている。

       

      「ああ、早く決めたい!」

       

      そういった状況ではある。

       

      そして、統計的に、彼の心は、8、9月に弱る。

      さらには、今、頑張り中の2号にスポットが当たり始めて…。
      ちょっとすねている。本人には自覚はない。
      だから、今は、静観。

       

      8、9月に弱りながらも、彼は2学期の最後のプールで自己ベストを更新。
      1学期に、14メートル、15メートル、そして、25メートルを泳いだ。
      その記録を、最後のプールで、41メートルまで伸ばした。

       

      そして今、彼は、学校で、ドッジボールに夢中。
      秋に大阪府のドッジボール大会がある。
      まもなく、学校の代表チームを決める試合がある。
      3、4年生のチームの中で、1チームだけが代表になる。

       

      彼はドッジがうまい部類に入っているらしい。
      強いボールを投げるコツも掴んだらしい。
      まあ、彼は彼で、頑張っている。

       

      ただ、妻の立場に立てば…。
      誰が毎週、車で、サッカー塾に、連れて行ってるねん!
      ごもっとも。

       

      1つ思うことがある。
      1号への指示や命令が増えているかもなぁ…。

       

      「〜しなさい」

       

      そんな口調になりがちだなぁ…。

       

      指示や命令は主体性を奪う。
      主体者でなくなると人は元気を失う。

       

      言葉遣いは心遣い。

       

      1つ思い出したことがある。
      今夏の家族4人の北海道旅行で、1号はこう言った。

       

      「世界で1番好きな女性はハハ!」

       

      ならば、ただただ、喜ばせたらいいのになぁ…。

       

      なぜか、責任を感じるなぁ…。

       

      そこは似なくても…。


       

      家族、みんな、頑張っている。
      一人ひとりが、頑張っている。
      自分の役割を、頑張っている。

       

      ありがとう。

       

      その一言が、今、足りないかもなぁ…。

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      2016年9月14日「元気に、丁寧に、ハードに(授業)」

      2016.09.14 Wednesday 12:44
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        ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
        そのあたり、どうか、ご了承ください。


         

        月曜日の夕食。

         

        「2号(5歳の娘)が決めてくれ」
        「明後日、健康診断があるねん。今日、ビールを飲むかどうか?」

         

        正直、飲みたかった。

         

        「明後日やろ?」

         

        「そうや!」

         

        「じゃ、明後日まで我慢して、終わってから、飲みなさい!」

         

        「そうか…」

         

        てっきり、明後日だから、飲んでもいいよ…だと。
        妻がビールに合う手羽先を焼いてくれているのに…。
        他者にはとても厳しい女である。
        ノンアルコールを2缶飲んだ。


         

        火曜日の朝。

         

        「2号のおかげで、体調がいいわ。身体が軽い!」

         

        「私も!」

         

        妻も飲まなかった。

         

        「今日は、朝から晩まで、全部の力、出し切ってね!」

         

        「晩じゃなくて、夜までな(笑)」

         

        2号は、いつもは私が彼女に言うセリフを贈ってくれた。
        その日、2号と幼稚園に一緒に行くのを妻に託していた。

         

        私は朝から、学研グループの講師研修会に講師として招かれていた。
        英語の本質を。言葉かけの本質を。心の在り方の本質を。そして、笑いを。
        それらを凝縮して、全部の力を出し切って、お伝えした。

         

        「本当に、楽しかったです。本当に、本当に、楽しかったです」

         

        研修後、何度も何度も、そう言ってくれた先生がいた。

         

        「本当に、本当に、嬉しいです。ありがとうございます」


         

        研修会を終えて、出社。
        夏期の生徒アンケートの結果が出ていた。
        今夏はアンケート項目を変えた。

         

        例えば…。
        先生の授業はわかりやすいですか?
        先生の授業は役立ちますか?
        先生は熱心ですか?

         

        とても大切なこと。授業人としての前提とも言える。
        ただ、生徒にとっては、受動的な質問。

         

        だから、変えてみた。
        驚異的な2学期の成績アップを目指して。

         

        先生の授業を受けて、自信がつきましたか?
        先生の授業を受けて、もっと勉強がしたい!と思いましたか?
        先生の授業を受けて、2学期の成績が上がる!と思えましたか?

         

        私達が授業をする目標とも言える。
        この3つを目標に夏の授業に挑むと講師全員と心を合わせた。
        そして私は、ひとりの授業人として、真っ向勝負した。

         

        結果。

        自信がついた!…100%だった。
        もっと勉強がしたい!…76.5%だった。
        2学期に成績が上がる!…94.1%だった。

         

        授業ほど難しい仕事はないと改めて思う。
        ただ、目標設定は正しかった。
        こらからも、もっともっと、授業の腕を磨くのみ。
        全項目100%を目指す。三冠王を目指す。

         

        その日の夜、中3英語クラスの授業へ。

         

        最後の挑みの問題。

         

        誰一人、まったく、手が動かない。

         

        ハード過ぎたか…。
        ハードルの上げ方が急過ぎたか…。

         

        心は揺らぐ。
        でも、もう少し、我慢する。

         

        すると、手が動き出した。
        生徒達は挑んでいた。
        手が動き出すまで、脳みそがフル回転していた。

         

        「イメージは正しいなぁ。でも、違う」

         

        また、挑む。

         

        「よし、そろそろ、ヒントを出そう」

         

        食いついてくる。ものすごく、欲しそう。

         

        そして、また、挑む。

         

        「惜しいなぁ…違う」「違う」「違う」

         

        しばらくして…。

         

        「終了!来週に続く。だから、家で、基本の学び直し!」

         

        そうやって、授業を終えた。

         

        しかし、生徒たちは、帰らなかった。

         

        主体的に残り、挑んでいた。


        振り返る。
        私が思っていた以上に、生徒たちは、夏を超えて、粘り強さが増した。

         

        次回の授業に向けて。
        元気に、丁寧に、ハードに。笑いも少々。

         

        帰宅。
        もちろん、アルコールは飲まない。

         

        「いたただきま〜す」

         

        妻は飲んでいる。

         

        私は、レモン水を作って、飲む。
        そして、ヨガ的な運動をする。2分ほど。

         

        「武本さんが、ヨガですか!(爆笑)」

         

        あるスタッフに大笑いされた。

         

        いや、レモン水とヨガで、お通じがいいねん。
        本当に。やりはじめてから、ほぼ毎日、鮮やかなお通じ。

         

        お通じ。
         

        今、人生46年目で、初めて、お通じという言葉を使っている。


         

        そして、水曜日。

         

        朝食も抜いて、さあ、健康診断に行こう。

         

        自信がある。
        もっと肉体改造をしたい!と思っている。
        秋に(健康診断の)成績が上がる!と思っている。

        category:授業 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

        2016年9月12日「だから、今、全力を(仕事・人生)」

        2016.09.12 Monday 13:20
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          いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

          多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

          この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

          ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

          そのあたり、どうか、ご了承ください。

           

           

          9月の授業が始まっている。

          私は今年、中3英語クラスを2つと中1英語クラスを1つ。

          そして、新しい挑みとして、中3超ゼミクラスを2つ。

          来春の大阪府公立入試の最難関レベルの問題を突破する。

          そのために創ったクラス。そのための選抜制クラス。

          英語の教材は毎回、私の手作り。土曜日に開講している。

          4月〜9月までは徹底的に英作文。10月からは長文読解を加える。

           

          私の訓話で涙を流す男子生徒。

          彼は自分と向き合ったのだと思う。

          だから、その日の授業で、彼は自分の能力を最大限発揮できた。

           

          たった80分の授業。その中の数分の訓話。

          そこに、私の人生のすべてを賭けて、生徒たちの心に語る。

          そして、授業に、また、すべてを賭けていく。

           

          授業で、人生が変わった。

          やるからには、そんな授業を…。

           

          思い上がりではない。

          日々、生徒に、真摯に向き合って、本気で向き合うには…。

          それほどの思いを持たないと、それこそ、思い上がってしまう。

           

          そこまでの思いを持てないなら、もう、私はやめたほうがいい。

          そこまでの思いを賭けることができるから、私はまだ、授業に立てる。

           

          生徒たちが目標に合わせた努力ができる人になるために。

          自分の能力を最大限発揮できる人になるために。

          それを、自分ひとりで、家で。そして、将来、大人になってからも。

           

          だから、まずは、授業の中で、生徒たちが全力を出すこと。

          そのために、私は、授業に立つ。

           

          そんなことを、思い直して、1週間の仕事を終えた。

           

           

          そして、日曜日。

          1号(8歳の息子)のサッカーのカップ戦。

          久しぶりのホーム開催。

           

          1号の左足は疲労骨折ではなかった。

          サッカーは続けてやってもいいという医者の診断。

           

          痛みはある。

           

          彼は自己判断で土曜日の練習を休んで日曜日に備えた。

          そして、スパイクではなく、足の負担が少ないトレシュで挑んだ。

           

           

          動きが鈍い。動きが弱い。

           

          決勝トーナメント前に、1号に聞いた。

           

          「足の調子はどうや?」

           

          「うん、だいじょうぶ」

           

          「プレーの調子は?」

           

          「あかん…」

           

          その後、久しぶりに喝を入れた。久しぶりにアドバイスをした。

          1号は久しぶりにちょっとだけ泣いた。

           

           

          そして、準決勝。

          1号は、前半戦、ベンチと告げられた。

          1号は予選リーグの2試合をフル出場していた。

          だから、ベンチの順番が来ただけ。

          でも、1号は猛烈に悔しそうな顔をした。

          せっかく、全力プレーをしようと思っていたのに…。

           

          私は冷めていた。

          人生とは、そんなもの。

          だから、常に全力を…と言っているだろう。

           

          後半戦に出場した1号。

          しかし、彼のプレーには、切れも強さも戻らなかった。

          全力を出そうとはしているが、出ない。

          私にはそんなふうに見えた。

           

          チームは0対2で敗れ、3位決定戦へ。

           

           

          コーチの選手たちへの訓話が終わった後、1号を呼び出し。

           

          もう、何も言わない。

           

          たたただ、やるのみ。久しぶりの特訓。

           

          「ボール、持って来い」

           

          1号を私の横に並ばせる。

          そして私は、前方へボールをゴロで思い切り蹴り出す。

           

          「全力で、取りに行け!」

           

          走って取りに行く1号。

          本当の全速力になるまで、やり続けた。

           

          「よし、終わり。次、押せ!」

           

          「…?」

           

          「相撲や。チチィ(父)を押してこい!」

           

          何度も何度も私を押してくる1号。

          サッカーグラウンドで。

           

          「なんやそれ?弱いなぁ…」

           

          「うわわわわああああああ!」

           

          1号が声を上げて、押してきた。

           

          「おお?声が出たな。ええやん」

          「もっと押してこんか!倒すまで、終わらんぞ!」

           

          「うりゃあああああああああ!」

           

          1号が顔をクシャクシャにして、号泣しながら、押してくる。

          その何度目かで終わらせた。

           

          「全力の出し方、思い出したか?」

           

          「はい!」

           

          私は彼のトレシュの紐を強く強く結び直した。

          それまでの試合中に、彼は、何度も、紐を結び直していた。

          足を痛めているから、いつもより緩く結んでいたと後で聞いた。

           

           

          試合開始のホイッスル。

          1号が猛ダッシュで相手のドリブルを止めた。

           

          その数分後、右ハーフの1号は全速力でゴールへ走る。

          そして、ゴール前に上がったクロスをゴールに蹴り込んだ。

          見事な通算98ゴール目だった。

           

          「チチィのアドバイス通りやった!」

           

          その後、1号はそのままフル出場し、フルパワーを出し続けた。

          チームも2対0で勝利を収めて3位。

          相手チームには、予選リーグで、0対2で負けていた。

          だからこそ、価値ある勝利だった。

           

          「98ゴール目はおめでとうやけど…」

          「3位はおめでとうじゃない。優勝できなかったから」

           

          1号は夕食時にそんなことを言っていた。

           

          ならば、その目標に合わせた、努力を。

           

          だから、今、全力を。

           

           

          全力。その源の元気や勇気。その始まりの声。

          どれもこれも、みな、日々、出しておかないと、出し方を忘れてしまう。

           

          全力。元気と勇気。そして、声。

          それらは全部、出せば出すほど、強く、大きくなる。

           

          まずは、声か…。

           

          そう言えば、最近、1号の声は、小さいなぁ…。

           

          大きな声で、朝の挨拶。

           

          そこから、やり直そう。

          category:仕事・人生 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

          2016年9月9日「我が子たちの今に立つ、将来に立つ(子育て)」

          2016.09.09 Friday 14:56
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            いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
            多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
            この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
            ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
            そのあたり、どうか、ご了承ください。


             

            「もう、年長、終わりか…」

             

            2号(5歳の娘)がそう言ったという。
            その日が幼稚園での最後のプールだった。

             

            1号(8歳の息子)が幼稚園の時も2号の今も。
            私が我が子を幼稚園に連れて行く。
            片道5分の道を、ふたりで手を繋いで、笑顔で会話をしながら。
            その5分を、2年間、積み重ねる。
            手を繋ぐことと笑顔の会話を積み重ねる。

             

            そうすることで私は父になる。

             

            それは結果論で。

             

            私がやりたいからやっている。
            少しでも、我が子たちと一緒にいたい。
            ただそれだけ。

             

            いいお父さんね…。いい旦那さんね…。
            妻のママ友たちがそう言っていると聞いて嬉しくなる。

             

            それも、あくまで、結果論…だと。

             

            毎朝の朝食の時間。そして、片道5分の時間。
            そこで、我が子たちに、笑顔を与え、元気を与える。
            そして、我が子たちの今を知り、今を認め切る。
            そして、我が子たちの未来を知り、未来を信じ切る。

             

            我が子たちの今に立って、時に労わり。
            我が子たちの将来に立って、時に厳しく。

             

            そんな父親でありたいと思う。


             

            平日の休日はお迎えにも行く。
            先日、夏休みを経て、久しぶりのお迎えに行った。

             

            夏を超えて、2号のお友達の背が伸びていた。
            2号の背の高さはクラスで断トツの1番(低い)になった。
            年少を含めても1番を争うぐらいになった。

             

            2号は人一倍大きくなりたいと思っている。

             

            そんな彼女が、吊り輪うんていに跳びついた。
            そして、初めて、ジャンプして、両手で吊り輪に捕まることに成功した。

             

            2号は成功するまで挑み続けた。

             

            そして、私と、グータッチ。

             

            失敗しても、全然構わない。
            ただし、あきらめることは認めない。

             

            1ヶ月後に運動会がある。
            最初から最後まで全力を出せるといい。
            それだけを私は望んでいる。

             

            そのために、時に労わり、時に厳しく。


             

            昨夜、帰宅すると、玄関の靴が、少し乱れていた。
            玄関責任者は1号。
            事情はわかる。
            学校を終えて、すぐに、車で、サッカー塾へ。
            帰宅後、すぐに、風呂に入り、夕食を食べて、学校の宿題。
            阪神戦を観るために、それはそれは必死にやっていたのだろう。
            車の中で、ラジオを聴き、1対0で勝っていた。
            テレビをつけた。1対3だった。
            球児…。

             

            それはそれ。


             

            妻に告げた。

             

            「朝、起きたら、1号に片付けさせろ」

             

            そして今朝、1号は、片付けていた。

             

            事情はわかる。気持ちもわかる。
            でも、責任者として、責任を果たさないことは認めない。

             

            その前日のサッカークラブの練習。
            1号は通算96ゴール目、そして、97ゴール目を決めてきた。

             

            その日の練習の仕上げの試合は3・4年生合同で行われた。

            4年生がうまくリードしてくれたと彼は言っていた。
            そのリードについていき、シュートを決めた1号の成長を認める。

             

            1年生の終わりに、初めて、2年生と本気の試合をしたとき。
            しんどくて、泣きながら、ボールを追いかけていた1号を思い出す。
            ほとんど相手にならなかった。ほとんどボールに触れなかった。

             

            それは練習後の自由参加の試合だった。
            渋る1号を私が強引に挑ませた。

             

            試合後、泣きながら、彼は私に猛烈に怒っていた。
            怒ればいい。全然構わない。

             

            我が子たちの今に立って、時に労わり。
            我が子たちの将来に立って、時に厳しく。

             

            私はそれをやり通す。


             

            3年生が終わるまでに100ゴールという目標。
            彼が自ら立てたその目標まで、いよいよ、あと3。
            達成したらお祝いをしてやろうと密かに思っている。
            ご褒美でつることはしないが、時に、結果として、ご褒美はあげる。

             

            ただ、そんな彼に、左足に疲労骨折の疑いが…。
            妻がいろいろと調べて、そう疑っている。
            今日、学校が終わってから、妻が整形外科に連れて行く。

             

            その診断しだいでは、目標達成が遠のく。
            それ以上に1年生からの試合の連続参加記録が途切れる…。
            今夏の北海道への家族旅行の日程さえもサッカーの試合優先で決めた。
            そうやって、彼のサッカーを最優先に考えてきた。
            その中で、運よく、続いている記録。
            できれば続いてほしいとは思うが、目指している記録ではない。

             

            彼のサッカーを最優先に考える。
            それをやり通すこと。

            それを妻が必死に目指してくれている。

             

            だから、診断結果を受けて。

            彼の今に立ち、彼の将来に立って、最善の答えを出す。


             

            我が子たちの今に立つ。

             

            我が子たちの将来に立つ。

             

            そして、最善の導きを。

             

            そんな父親でありたいと思う。


             

            次の日曜日は、久しぶりのホームでのカップ戦。

             

            観たいなぁ…。

             

            一気に3本決めちゃって、寿司屋に行こうぜ!

             

            美味しいお酒を…。

             

            そんな本音を閉じ込めて。

            category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

            2016年9月6日「大人になることへの期待(子育て)」

            2016.09.06 Tuesday 18:31
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              いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
              多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
              この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
              ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
              そのあたり、どうか、ご了承ください。


               

              妻、ママさんバレーを、引退。
              幼稚園のお母さんたちのバレーボールチーム。
              1号(8歳の息子)が幼稚園時代の2年間。
              そして、2号(5歳の娘)が入園した去年と今年の2年間。
              毎年、春から練習し、9月最初の日曜日の大会に参加する。
              試合の結果はともかく、納得のプレーができたようだ。
              その勢いで、打ち上げに行った。

               

              妻は、学生時代、バレーボール部だったと思う。

               

              地域のママさんバレーボールに誘われているらしい。
              ただ、練習が平日の夜。私の仕事は夜遅くまである。
              1号、2号のことを考えると、参加は難しいか…。

               

              1号は歓迎ムード。2号は完全拒否。

               

              「ハハと一緒に寝たい!」

               

              さあ、最善の答えを見つけよう。


               

              私、お父さんソフトボールに、参加。
              幼稚園のお父さんたちのソフトボール
              チーム。
              メンバーが足りないと聞いていた。
              ソフトボールは経験者でないと参加は難しいらしい。
              仕事が入らなければ…という条件で、承諾していたような…。
              先日、秋の大会メンバーに入っていると妻に告げられた。

               

              私、小中時代にボーイズリーグに所属していた。

              去年の夏から1号と彼の友達たちと河川敷野球で腕を磨いている。
              約30年ぶりに、試合に出るチャンスが訪れるとは…。
              これが、最後かもしれない。いや、新しい始まりかもしれない。

               

              よし、スケジュールを調整してみよう。


               

              1号が、学校のプールで、初めて、25メートルを泳いできた。
              1学期に、初めて泳げるようになり、その距離は最高15メートルだった。

              最後の数メートルをほぼ溺れた状態で必死にもがく1号の姿が目に浮かんだ。

               

              「その通りやで」

               

              よくやった。

               

              彼の初めての習い事がスイミングの短期講座だった。
              年長の時の夏休みだった。4日間コースだったと思う。
              彼は4日間をやり切った。そして、そこで、ピリオドを打った。

               

              「泳ぐのは好きやけど、自由に泳ぎたいねん!」

               

              その後、彼は、市民プールスイマーとなった。

               

              そして、小1になって、サッカークラブの2ヵ月の体験入部。
              彼は8回の練習をやり切った。そして、そこから、スタートを切った。

               

              「サッカーやる!シュート決めたいねん!」

               

              あれから、約2年半。
              これまでに決めたシュート数は95本。

               

              秋にサッカークラブの1泊2日の合宿がある。
              場所は淡路島。

               

              「行くんか?」

               

              「うん。行くよ」

               

              「へぇ…」

               

              彼は初めての親なしの外泊をためらわず決めた。
              あの仲良しメンバーたちと一緒だから。

               

              ひとつだけ、心配事があるらしい。
              いつも、眠る時、妻か私に背中をかいてもらう。

               

              「どうしよかなぁ。眠れるかなぁ…」

               

              「〇〇にかいてもらったらええやん」

               

              激情型エースよ、その時は、よろしくね。


               

              2号は、習い事を、いつから、始めるのだろうか?
              彼女は、ためらっている。
              続ける自信がないのだと思う。
              特にやってみたいこともないのだと思う。

               

              ただ、どこかで、習い事をしているお友達や兄に憧れている。
              習い事をしていないことに、ちょっと負い目もある。

               

              私は静観している。

              それで全然構わないから。
              今の彼女をただただ認めるだけ。
              ただ、認めすぎても
              いけない。彼女は調子に乗り過ぎるから。

               

              習い事よりも、まずは、コマをはずした自転車の練習。
              彼女が挑むと決めた。そして、一日だけ挑んだ。
              あれから、まもなく、1ヵ月が経つ。

              彼女は、忘れたふりを経て今、忙しいふりをしている。

              私は静観している。

               

              2号は…。
              本当はコマをはずした自転車に乗れるようになりたい。
              本当は何か習い事をしてみたい。

               

              やりたい。でも、やらない。それは難しいから。
              難しいことは、まだ、できないから。
              やりたくないのではなく、まだ、できないから。

               

              2号は…。
              幼稚園で一番小さい2号は…。
              もう少し、身体が大きくなったら、できる!
              そう思っているはず。

               

              それでいいと私は思っている。

               

              大きくなりたい!まだ、できないだけ!
              2号は、そう思っているから、静観する。

               

              思っているだけでもない。
              実際に、1回、挑んでみた。自分の意志で。
              だから、静観する。

               

              成功しなかったけど、だいじょうぶ。
              もう少し、大きくなったら、できるから。
              身体でも、心でも、どちらでも、大きくなったら、できるから。
              だから、静観する。

               

              もう少し、大きくなったら、できる!
              やりたいことも、やりたくないことも、できる!
              もう少ししたら、できる!次は、できる!

               

              その思いは、とても、大切だから。


               

              大きくなったら、できる。
              大人になったら、できる。

               

              大人になってからも…。
              自分が、もっともっと、成長したら、できる。

               

              やりたいことができるようになる。
              やりたくないこともできるようになる。

               

              我が子たちには、そう思える人になってほしい。

               

              大きくなることへの憧れ。

              大人になることへの期待。
              そんな憧れや期待を持って、今を生きてほしい。
              憧れや期待が強ければ、その裏側の覚悟も強くなるから。


               

              さあ、今日も、仕事に挑もう。

              さあ、休日は、遊びに挑もう。

              さあ、日々、子育てに挑もう。

               

              大人になれば、やりたいことができる。
              大人になれば、やりたくないこともできる。

               

              我が子たちが、それを感じ取ってくれたなら。

              我が子たちは、大人になった自分に期待する。

              category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

              2016年9月4日「3年後の自分(仕事・人生)」

              2016.09.04 Sunday 10:49
              0

                いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

                多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

                この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

                ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

                そのあたり、どうか、ご了承ください。

                 

                 

                私の右隣に1号(8歳の息子)が座っている。

                1号の右隣の窓際に2号(5歳の娘)が座っている。

                そして、通路を挟んで、私の左隣に妻が座っている。

                 

                私は無表情になった。

                妻が私に手を差し出す。私をからかっている。

                手、握ったろか?と怖がる私に手を差し出してくる。

                 

                飛行機が離陸して、どんどん上昇していく。

                私は飛行機が大の苦手。

                高所恐怖症。

                 

                いつからだろうか…。

                小3の夏休みに、塀から飛び降りて、骨折をした。

                あの時からか…。

                それまでは、平気で家の屋根に登ったりしていたのになぁ…。

                 

                 

                飛行機が上昇中に、1号が窓から外を見ようと立ち上がる。

                 

                立つな!

                飛行機のバランスが崩れるやろ!

                そんなありもしないことを思うほど苦手である。

                 

                そんな1号も、搭乗前から、何度もトイレへ。

                初めての飛行機。窓の外を見て、更なる不安が押し寄せる。

                 

                「2号、もう、閉めて!」

                 

                「いいやん。外、見たいの!」

                 

                「閉めて!気持ち悪いから!」

                 

                「もう!」

                 

                2号は不本意ながらも、窓のシェードを閉めた。

                1号、よく押し切った!

                 

                そんな2号も、往路を終えて、しばらくして、こんなことを…。

                 

                「ああ、帰りも、あの気持ち悪いやつ、乗らなあかんのか…」

                 

                着陸態勢に入ってから、一度だけ、飛行機が大きく揺れた。

                怖いというよりは、本当に気持ち悪かったのだと思う。

                 

                そんな1号も2号も、もちろん妻も、帰りの飛行機では爆睡だった。

                2号は離陸してすぐに眠った。到着まで、ずっと。

                その次は、妻。到着まで、ぐっすりと眠っていた。

                そして、頼りの1号までが、着陸態勢に入ったとたん、眠りに落ちた。

                アイスクリームを買ってやったのに…。

                 

                私ひとり、眠れない。

                落語を聴いたり、クラシックを聴いたり。

                それらも、着陸態勢に入れば、もう、何も聴けない。

                ただただ、飛行機に身を委ねた。

                そこには、少しだけ、飛行機に慣れた私がいた。

                 

                 

                大の苦手。

                それでも、20回近く、飛行機には乗っている。

                大学生の時に、アメリカに2回行った。

                合わせて2ヶ月ほどの旅。

                西から東へ、そして、中央へ。何度も飛行機で移動した。

                大の苦手を超えてでも、アメリカに行きたかった。

                 

                妻とふたりで行った北海道への新婚旅行。

                大の苦手を超えてでも、妻の熱望に応えたかった。

                帰りは、トワイライトエキスプレスだったけど。

                 

                今回も、妻の熱望に応えたかった。

                家族4人で北海道に行きたい!

                1号と2号が大地を駆け巡る。その姿を見たい!

                今、トワイライトはもうない。

                だから、往復、頑張った。

                 

                 

                あっという間の旅だった。

                 

                「大地の水、めっちゃ冷たい!」

                 

                1号は感動していた。

                 

                「サッポロクラシック(ビール)、美味い!」

                 

                妻も私も感動していた。

                 

                「北海道のカルピス、シュワってして、美味しい!」

                 

                2号も普通のカルピスに感動していた。

                 

                大地の景色を堪能した。

                旭山動物園を満喫した。

                台風がやって来て、停電を経験した。

                アンパンマンとドラえもんのミュージアム。

                ガラスコップ作りの体験。

                テニス、ゴルフ、アーチェリー、そして、乗馬。

                そして、美味しい料理の数々。

                特に、塩辛は美味しかった。1号の大好物になった。

                 

                2号は、うさぎのぬいぐるみを買った。

                モモコと名付けた。ピンクだから。

                1号は、トラの置物を買った。

                コウスケと名付けた。阪神の福留選手がコウスケだから。

                 

                2号は、アンパンマンのノートとドラえもんのポーチを買った。

                1号は、その2つを値段で上回る飛行機のおもちゃを買った。

                 

                2号は、大地で、待望の歯が抜けた。

                1号は、大地で、トイレに行き続けた。

                 

                「北海道に来て、チ〇チ〇、故障したわ」

                 

                大阪に帰ってきたら、すぐに、治った。

                 

                「まだ泊まりたい!」

                「また行きたい!」

                 

                それくらいがちょうどいい。

                 

                 

                約束をした。

                 

                3年後に、また、行こう。

                 

                そのとき、1号は6年生、2号は3年生。

                 

                そのとき、私は、何をしているだろうか…。

                 

                楽しみだなぁ…。

                 

                 

                3年後の自分を考えたとき。

                 

                こう思う。

                 

                3年後の自分を前向きに考えられる。

                そんな今に感謝しよう。

                 

                そして、こう思う。

                 

                3年後の自分にとっては、今が、3年前の自分。

                後悔しないように今を生きよう。

                 

                そう。

                 

                これまで通り。

                 

                これまで通り、変えていく。

                 

                これまで通り、変わらず、生きていく。

                 

                そうやって、今を生きることを積み重ねていく。

                 

                 

                私の旅は、まだまだ、続く。

                 

                そう。

                 

                人生には続きがある。

                category:仕事・人生 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

                2016年8月24日「受けて立つ!負けてたまるか!(子育て)」

                2016.08.24 Wednesday 13:47
                0

                  いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
                  多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
                  この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
                  ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
                  そのあたり、どうか、ご了承ください。


                   

                  受けて立つ!
                  負けてたまるか!
                  その心意気で、生きていく。

                   

                   

                  妻から、第一報のメールが届いていた。

                  全然あかん。
                  ベンチによー出されてるし。
                  やる気が伝わらん。

                   

                  14チームが参加する。
                  2日かけて優勝チームを決める。
                  1号(8歳の息子)のサッカー大会。

                   

                  第2報。
                  コーチに当たりが弱いって言われてベンチへ。
                  その後、後半戦に出て、頑張ってた。
                  チームは2戦2分。

                   

                  第3報。
                  今回はフル出場。頑張ってる。
                  チームは1対2で敗戦。

                   

                  第4報。
                  チームは7対0で勝利。
                  よく頑張ってた。
                  シュート、決まった?決まってない?というのが1本。

                   

                  1号のシュートを最後に味方が押し込んだ。
                  どっちのシュート?
                  監督は1号のシュートと言っていたらしい。

                   

                  翌朝、本人に最終確認。

                   

                  「そのシュートはカウントするんか?」

                   

                  「…」

                   

                  「自分で決めたらいい」

                   

                  「ややこしいから、やめとくわ」

                   

                  通算95ゴール目ならず…。

                   

                  潔し。


                   

                  夏休み。しかも、平日。
                  家族でお出かけ。そして、仕事を持つ母親たち。
                  様々な事情で、参加できないチームメイトが多い。
                  この大会は、レギュラー5名が不参加だった。
                  黄金のカルテットのうち3名がいない。
                  そして、正キーパーも、第2キーパーもいない。
                  小2チームから補充メンバーを呼んでの大会参加だった。

                   

                  さらに、2日目は、コーチもいない。
                  指揮を執るのは、クラブの監督。
                  監督は、普段、年長・小1チームのコーチを兼任している。
                  小3チームの現状は、ほとんど知らない。


                   

                  2日目の午前中まで予選が続く。

                   

                  第5報。
                  1試合目負けた。
                  1号、前半は右ハーフ、後半キーパー。

                   

                  監督の大胆な采配。

                   

                  第6報。
                  今、2試合目。
                  キーパー1号。監督に言われてんて。
                  PKで1点入れられた。

                   

                  監督の大胆な采配は続いている。

                   

                  第7報。
                  負けた…もどかしい。

                   

                  予選敗退。午後から下位リーグ戦へ。

                   

                  第8報。
                  下位リーグ1試合目。右ハーフ。
                  めっちゃ頑張ってた。
                  弱いチームやからか、みんな元気。
                  7対0。

                   

                  第9報。
                  1号、さっき、ナイスセーブとシュート決めた!

                   

                  また、キーパーをやっている。
                  通算95ゴール目、おめでとう。

                   

                  メールの続き。
                  その前の試合は、ドリブルしながら、
                  7人ぐらいに囲まれながらも、
                  ゴリゴリ進もうと頑張って、パス。
                  ナイスパスもアシストもあったよ。

                   

                  2試合目は6対1で勝利。

                   

                  第10報。
                  下位リーグ決勝戦。
                  頑張ってたー。キーパーやったけど。

                   

                  決勝戦は1対1で引き分け。3人対3人のPK戦へ。

                   

                  最終報。
                  3本目、自分で決めて、最後、自分でとめて、勝利。
                  かっこよかったです。


                   

                  守護神!
                  監督にそう言われて、1号は決勝戦に挑んだという。

                   

                  そして、PK戦へ。
                  当然、キーパーは俺!と意気込む1号。

                   

                  ちょっと不安になる監督。かなり勝ちたい監督。
                  だから、大胆さが…。
                  カルテットのひとりの彼にキーパーを代わってもらったら?
                  監督はそんな気遣いをしてくれたようだ。

                   

                  しかし、1号は、もう、止まらない。

                  勇敢に断った。

                   

                  PK戦。
                  2人目まで、両チームとも成功。

                   

                  「2本とも、読みが外れてんなぁ…」

                   

                  今朝、1号は、そんなふうに回想していた。

                   

                  そして、3人目の1号が、PKを決めた。
                  生涯2度目の公式戦のPK。これで2回連続の成功。

                   

                  そして、守護神の1号が、相手チームの3人目のPKを止めた。

                   

                  「読みが当たってん!」

                   

                  実は、この相手チームの3人目とは、2度目の対戦だった。

                   

                  前述した妻のメール。
                  第6報。
                  今、2試合目。
                  キーパー1号。監督に言われてんて。
                  PKで1点入れられた。

                   

                  このPKを決めた選手だった。

                   

                  1号はそれを覚えていた。
                  シュートの軌道も覚えていた。
                  また、きっと、ボールは、頭上に来る。

                   

                  「やるなぁ…。ここ(頭)の勝利やな」

                   

                  「うん!」


                   

                  勝利の瞬間、みんなが、守護神に、抱きついた。

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                  2016年8月18日「塾講師として、24年目の夏(仕事・人生)」

                  2016.08.18 Thursday 17:16
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                    いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
                    多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
                    この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
                    ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
                    そのあたり、どうか、ご了承ください。


                     

                    もう、1週間が過ぎた。
                    8月11日(木)の17:00ごろ、大阪に帰って来た。
                    2泊3日の高野山での中2選抜制夏期特訓合宿から帰阪した。
                    大阪に比べて、遥かに涼しく、過ごしやすかった。
                    そして、身体が軽かった。
                    今こそ、胸を張って、言おう。
                    それは、肉体改造のおかげ。
                    シェイプアップしながらつけた筋肉のおかげ。

                     

                    「その筋肉、何に役立ってるの?」

                     

                    妻よ、その答えが出たぞ。


                     

                    8月12日(金)は、家族4人で、百均に買い物へ。
                    2号(5歳の娘)の自転車のコマをはずす工具を買いに。
                    ついでに、1号(8歳の息子)には、けん玉を買った。
                    ついでに、2号には、ポーチを買った。

                     

                    そして、行きつけの鉄板焼き屋へ。

                     

                    食事を終えた1号が、けん玉に挑み続けている。
                    玉が、大皿、中皿(剣先の反対側)、また、大皿、中皿と往復する。
                    トントントントントントントン。7回連続に成功した。

                     

                    2号が、けん玉を欲しがった。
                    けん玉ならいい。買ってやろう。ふたりで、再び、百均へ。
                    そして、何度も何度も挑んだ。玉をおでこにぶつけながら。
                    トン。1回連続に成功した。


                     

                    8月13日(土)は、家族4人で、リビングと押入れの整理整頓。
                    そして、今もなお、我が家は、揃っている。整っている。

                     

                    そして、2号の初めてのコマなし自転車への挑み。
                    前回にも記した通り、彼女の意志で、午前と夕方と2回挑んだ。
                    午前は7回連続。夕方は11回連続で、ひとりでこげた。

                     

                    どうした、2号?
                    この日以来、彼女は、挑もうとはしない。
                    彼女は、忘れたふりをしている。
                    私は、気づかないふりをしている。
                    もう少し、待つ。


                     

                    8月14日(日)、ふたつのけん玉は、すでに、直立不動のまま。
                    家族4人で、ジイ(妻の父)の家に行った。
                    我が家から、車で、40分ほどで、行ける。
                    行きは私が運転し、帰りは妻が運転する。

                     

                    妻がいつでも、実家へ帰られる。それを優先して、住む町を決めた。
                    そうか…。まもなく、結婚して、15年になるなぁ。
                    妻は結婚以来、週に1度は、実家に帰り、家事をして帰って来る。
                    ジイを一人暮らしにさせたのは、私である。

                     

                    家族4人で、バア(妻の母)の墓参り。
                    その後、ジイを交えて、焼肉を楽しむ。
                    私とジイはふたりで、ビールも楽しむ。

                     

                    だから、帰りは妻が運転。

                     

                    「ええ…。車、おかしい」

                     

                    妻が車を止めた。

                     

                    エンジントラブルだった。

                     

                    レッカー車を呼んだ。
                    家族4人で、40分ほど、待った。

                     

                    レッカー車のおじさんが、タクシーを呼んでくれた。
                    家族4人とおじさんで、30分ほど、待った。

                     

                    エンジンをかけられず、かなり、暑かった。
                    外に出て、待っていた。

                     

                    いろいろあるなぁ、しゃあないなぁ…とできるだけ穏やかに待っていた。
                    そして、子どもたちを飽きさせないために、できるだけふざけて待っていた。

                     

                    有難いことに…。
                    レッカー車のおじさんも、タクシーの運転手さんも、本当に親切な人だった。
                    そして、保険って、やっぱり、保険だなぁ…と思った。


                     

                    8月15日(月)、大学1回生の甥っ子が泊まりに来た。
                    焼肉屋に行くことと、京セラドームでの阪神戦に行くことは決まっている。

                     

                    「あと、何がしたい?」

                     

                    母親(私の妹)の前では、言いづらいこともあるだろう。
                    今、正直に、やりたいことを、言えばいい。
                    私はそんな思いだった。

                     

                    「やっぱり、(河川敷)野球かな」

                     

                    「ええ?野球?」

                     

                    春休みに泊まりに来たときに、1号、2号を交えて、初めてやった。
                    子どもの遊びである。それを心待ちにしていたのか…。

                     

                    「そのために、運動靴と服も持ってきたし」

                     

                    何歳やねん…。

                    早くに父親と離別したことで、幼少期に、そんな体験がないからか…。
                    それとも、ただただ、変わった子なのか…。どちらもだと思う。
                    間違いなく、彼は変わっている。ただ、それは、最大の褒め言葉。

                     

                    彼の唯一の誤算。
                    今は、春ではなく、夏だった。酷暑の夏だった。

                     

                    キャッチ―ボール、試合、そして、とどめのノック。
                    そのすべてを終えて、汗だくの彼は言った。

                     

                    「野球はやっぱり、春やな」

                     

                    1号だけが、ホームランを打った。左打席で。

                     

                    夕食に焼肉屋へ。
                    彼はもちろん、1号も、妻も、お菓子大好きの2号まで。
                    過去最大の食欲だった。

                     

                    そして、カラオケへ。
                    カラオケに行くかどうか、彼に委ねた。
                    彼は上手だった。行く勇気を出せて、よかった。
                    妻が92点、彼が91点、1号が90点。
                    3人の共通点は音程が安定していること。お見事。
                    音程が安定しない私はフルテクニック使用で89点。
                    2号は80点まで上り詰めた。5歳で、お見事。


                     

                    8月16日(火)、5人で京セラドームへ。
                    ビジターの広島の応援の凄さにちょっと感動した。
                    この2連戦限定の小さな赤ヘル付きのポップコーンを買ってしまった。
                    その赤ヘルは今、我が家で、2号の妹(ぽぽちゃん)が被っている。


                     

                    8月17日(水)、まずは、1号がサッカークラブの練習へ。
                    そして、私が仕事へ。その後、甥っ子は、大阪を去った。
                    こうして、我が家のお盆スペシャル(夏期休暇)は終わった。


                     

                    8月18日(木)、1号へ指示。

                     

                    「今日から夏休みが終わるまでの勉強のスケジュールをひとりで立ててみ」

                     

                    「はい」

                     

                    学校の宿題は、残すところ、絵日記2つと毎日書く一言日記のみ。
                    そう聞いた。さあ、少し、ステージを上げようか…と思った。
                    だから、自主勉強のスケジューリングを、自分ひとりで立てる。
                    私や妻に頼らず、自分で計画する。

                     

                    「できた!見て!」

                     

                    いいんじゃないか。
                    平日に2日続けて、サッカーの大きな大会がある。
                    その日は勉強をなしにして、いつもは完全休日の日曜日に勉強する。
                    サッカーの練習がある日は、大好きな算数の文章題。
                    ない日は、ちょっとやるのが億劫な漢字。
                    そんな意志のある計画だった。
                    いいんじゃないか。決めたら、あとは、やるのみ。


                     

                    8月13日(土)に戻る。整理整頓をしていたら…。
                    12年ほど前に私が自分で考えたチラシが出てきた。

                     

                    “Starting Over”と大きく書いてある。
                    ある校舎を移転開校したときのチラシ。私が校舎長を務めた。
                    “新たなる出発(やり直し)”という決意を表したかった。

                     

                    そして、この言葉があった。

                     

                    “生徒たちの可能性を拓く”

                     

                    「この時から、言ってたんかぁ…」

                     

                    その時は、そうつぶやいたが…。

                     

                    実は、もっともっと、昔から、言っていた。
                    今、その記憶が蘇ってきた。

                     

                    “可能性を拓く”

                     

                    この言葉に引き寄せられたのは、1992年。
                    大学4回生のとき。就職活動中に。ある塾で。
                    私は、1993年に、そこで、塾講師として、デビューする。

                     

                    そして、この言葉もまた、そこで、私の心に入った。

                     

                    “最善を尽くす”

                     

                    “常に最上を目指し、最善を尽くす”

                     

                    そんな教育理念だった。最高ではなく、最上を目指した。


                     

                    塾講師として、24年目の夏。

                     

                    “可能性を拓く”と“最善を尽くす”に、私は今、挑み続けている。

                     

                    それは、これからも、きっと、続く。

                    category:仕事・人生 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

                    2016年8月14日「あきらめない人(授業)」

                    2016.08.14 Sunday 12:34
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                      いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

                      多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

                      この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

                      ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

                      そのあたり、どうか、ご了承ください。

                       

                       

                      リビングの整理整頓をやり終えた。

                      リビングを片づけるには収納先の押し入れの整理整頓も必要だった。

                      5時間はかかったか…。家族4人でやり切った。

                       

                      これで、我が家の整理整頓はひと段落。

                      玄関責任者の1号(8歳の息子)と和室責任者の2号(5歳の娘)。

                      そのふたりに続き、リビング責任者は妻。

                       

                      「あんたら次第やで!頼むで!」

                       

                      妻の声。

                       

                      まあ、リーダーの形はいろいろある。

                       

                      任せる。

                       

                       

                      中2選抜制夏期特訓合宿で、私は、3日間、我が家を留守にした。

                      その間に、サッカー選手の1号は、通算94ゴール目を決めていた。

                      1年前の合宿直後に決めたシュートは32ゴール目だった。

                      この1年での彼の成長がよくわかる。

                       

                      合宿から帰宅して、2号が言う。

                       

                      「チチィ(父)、自転車のコマなし、練習したい!」

                       

                      七夕のお願い事で、短冊に、彼女は、こっそり書いていた。

                       

                      早くコマなし自転車に乗れますようにと…。

                       

                      その時は、ただの願い事だった。

                      その後、彼女は、逆上がりに成功した。

                      さらに、プールで潜ること、伏し浮き、そして、バタ足に成功した。

                      怖がりで、家では泣き虫の彼女が…。

                       

                      そんな成功体験の積み重ねによって、願い事は小さな夢に変わった。

                      彼女は自分の力で、願い事を夢に変えた。

                       

                      近くの広場に行った。コマを外して、挑んだ。

                      ここは、我が家の挑みの場。

                      1号の逆上がり、かけっこ、そして、サッカーや野球。

                      1号がコマなし自転車に乗れたのも、ここだった。

                      成功までたった45分だった。もう、小2だったけど…。

                      まあ、彼は、大器晩成である。

                       

                      2号は7回連続で、自分だけで、こげた。

                      彼女には彼女のペースがある。一気に行く必要などない。

                      彼女が、年長時に、自分で決めて、挑んだこと。

                      そこに価値がある。

                       

                      応援に来た1号は、いつしか、同じ広場でサッカーをやり出した。

                      見ず知らずの親子(父と息子ふたり)サッカーに入れてもらっていた。

                       

                      「入れてください」

                       

                      自分で言ったという。あのシャイボーイが…。

                      そして、彼のボールさばきは、上手かった。

                      サッカーへの自信がシャイを超えたのだと思う。

                       

                      「チチィ、また、コマなし、練習したい!」

                       

                      午前中の挑みを終えて、リビングの整理整頓中に、2号は言った。

                      私はヘトヘトだったが、そこは、自分を奮い立たせた。

                       

                      2号は11回連続に成功した。

                       

                      帰宅すると、1号が、妻と、夏休みの宿題の習字をやっていた。

                      去年、キリギリスの絵で市のコンクールで銅賞を受賞した。

                      今年は、銀賞以上を狙うため、得意の字で勝負するらしい。

                       

                      「必勝」を書きたかったが、習字初心者の彼にはハードルが高すぎた。

                      「心」に変えた。これもまた、うまく書くのはチャレンジングだった。

                       

                      「正」はどうか?と私が提案した。そして、それに決まった。

                       

                      私は2号と買い物へ。

                       

                      帰ってきたら、見事な「正」が書き上がっていた。

                       

                       

                      ふたりとも、このまま、あきらめない人でいてほしい。

                       

                      ずっとずっと。

                       

                       

                      中2選抜制夏期特訓合宿。

                      最後に、生徒たちに、3つのことを私は伝えた。

                       

                      1つは、ありがとう。

                      来てくれたこと。

                      全員が元気に最後までやり切れたこと。

                      3日間、天候にも恵まれたこと。

                      決して、当たり前のことではない。

                       

                      2つ目は、仕事、働くこと、勉強について。

                      初日、2日目、3日目と、将来と今について、生徒たちは、考え続けた。

                      ガイダンス講師の彼女が、その学びの場を、創り上げてくれた。

                      渾身の訓話を交えながら。

                       

                      私はその学びを、私なりの言葉でまとめた。

                       

                      仕事の始まりはこれ。

                      こんなものがあれば、みんな、喜ぶのではないか?

                       

                      この机も、パイプ椅子も、誰かがそう思ってくれたから、今、存在している。

                      この中2合宿もそう。去年、こんな合宿があれば…という思いから始まった。

                       

                      その思いで、みんなで、つなげていく。

                      それが仕事。そのために今、勉強。

                       

                      3つ目。

                      あきらめない人になってほしい。

                      そのために、私も、数学講師の最強のパートナーの彼も、徹底的に挑ませた。

                       

                      知っていてほしい。

                      人は右肩上がりで成長はしない。踊り場がある。

                      それを、成長の踊り場という。

                      だから、次の階段が来るまで、粘り強く、前進し続けてほしい。

                      明日、その階段は、やってくるかもしれない。

                       

                      失敗して、転げ落ちることもある。

                      でも、そこでも、踊り場があるからこそ、立ち止まれる。

                      奈落の底まで、落ちずに済む。踊り場が助けてくれる。

                       

                      君たちが、難問に挑み、できました!と手を挙げる。

                      不正解のとき、私は君たちに「違う」と言う。

                      決して、「あかん」とは言わない。

                       

                      先生は、自分にもそう言う。

                      失敗したとき。「違うか」と言う。「あかんわ」とは言わない。

                       

                      「あかん」を言うと終わってしまう。心が折れてしまう。

                      「違う」には次がある。次の違う答えがある。

                       

                      みんな、このまま、あきらめない人でいてほしい。

                       

                      ずっとずっと。

                       

                       

                      すべての合宿のプログラムを終えて、出発までの緩やかな時間。

                       

                      「一緒に写真撮ってください」

                       

                      生徒たちが、言ってくれる。この子まで、言ってくれるのか…。

                       

                       

                      生徒たちが書いてくれたアンケートや感想文。

                       

                      ガイダンス講師の彼女が教えてくれた。

                      〇〇くんが最後の最後まで、時間をかけて、書いてくれていました。

                       

                      大人しい子である。

                      でも彼は、私のスベリ続けた渾身のジョークに無声の爆笑をしてくれていた。

                       

                      取り立てて、優れた文章というわけではない。だからなおさら、嬉しかった。

                       

                      最強のパートナーの彼が言う。

                      その情報がなかったら、目立たない感想文になっていたでしょうね。

                       

                      本当にそう思う。

                       

                       

                      そして、こんなメッセージを見つけた。

                       

                      本当の楽しさを知りました。

                       

                       

                      つながったなぁ…。

                       

                       

                      そう。

                       

                      本当に楽しかったら、本当に悔しかったら。

                       

                      あきらめないもんなぁ…。

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