2017年3月29日「次なる自信が漲るまで(子育て)」

2017.03.29 Wednesday 21:31
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    いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

    多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

    この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

    ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

    そのあたり、どうか、ご了承ください。

     

     

    今日は春期講習会の中休み。

     

    朝、1号(9歳の息子)はサッカーの自主トレへ。

    私は、筋トレと英語トレを終えて1号のところへ。

    そして、ふたりでキャッチボール。

    強くなった。うまくなった。

     

    昼、1号はサッカークラブの練習へ。

    私は2号(6歳の娘)を連れて見学へ。

    久しぶりに練習を観た。それは意図したものだった。

     

    練習を終えて、1号は、友達と遊びに行った。

    野球をしたという。2打数2安打。そして、安定した守備。

     

    「朝、キャッチボールして、よかったわ」

     

    私は2号と電車の旅。

    古本屋でコナンの46巻を買った。税込99円。

    鮪屋を見つけた。お刺身が美味しそうだった。

     

    「もう…。前に、お寿司食べたでしょ!」

    「買うんだったら、2号には、コーン買ってよ!」

     

    大きな声で…。お店のお姉さんが大笑い。

    鮪は我慢した。少し、公園で遊んだ。

     

    一旦帰宅して、ふたりで、夕食の買い物へ。

    自転車で。私も自転車。2号も自転車。

    初めての挑みだった。

     

    「まだ、無理!」

     

    つい最近まで、そんなことを言っていたのに…。

     

    「行けると思う。でも、チチィ(父)、ゆっくり走ってね」

     

    行けた。

     

    後ろからついてくる2号の姿を見て、ただただ、かわいい。

    小学校入学前の6歳の娘と一緒に自転車で走る。

    嬉しかった。

     

    夕食を作る。

    私の大好物。そして、1号も大好きになった、豚バラ焼。

    味付けは塩のみ。好みでポン酢をつける。1号はポン酢なし派。

    そして、もう一品。新メニューの鳥コーン焼き。

     

    「これ、苦手…」

     

    「鳥だけで食べるからや。コーンと一緒に食べるねん」

     

    「美味しい!スプーン持ってくる!」

     

    「美味しい!2号も!」

     

    新メニューは、子どもたちが、ほとんど食べ切った。

    私はその分、大好物を堪能できた。

     

    そして、風呂。

     

    「今日のプレーをどう思ってる?」

     

    1号と本気で話し合う。

     

    1対1の練習。

    1号は、ドリブルとフェイントで、相手を抜いた。

    驚いた。うまい!と思った。

    初めてやってみた技。シザース。成功。

     

    試合。

    彼は、あまり、ボールに絡めなかった。

    プレーそのものにも、彼は、あまり、納得していなかった。

     

    考え方を変える。

    彼にはそれを伝えた。

     

    ボールがあまり来ない。

    それは、ボールを来るのを待っているから。

    言い換えれば、ボールを取りに行っていない。

     

    コーチの指示はこうだった。

    今日の試合のテーマはドリブルで抜くこと。

    ポジションなど気にしなくてもいい。

    取りに行く。抜きに行く。

     

    でも、1号は、いつも通り、ポジショニングを優先した。

    彼の得意ではある。だから、癖になっている。

    悪い癖ではない。

    そのおかげで、彼はゴールを積み重ねている。

     

    ただ、彼が、次のステージに行くためには…。

    考え方を変える必要がある。

     

    「これから、失敗の数を数えていくぞ」

     

    「ええ?」

     

    ボールを取りに行く。ボールを抜きに行く。

     

    「全速力のプレーの数や」

     

    ただただボールを追いかける。

    追って、追って、追い続ける。

    手に入るまで。

     

    失敗はチャレンジの証。

    失敗は成功までのプロセス。

     

    「それは、君が一番わかってるやろ?」

     

    「うん」

     

    「逆上がり、頑張ったこと、覚えてるか?」

     

    「…覚えてない」

     

    そうか…。もう、忘れたのか…。

     

    「初ゴールは、覚えてるか?」

     

    「覚えてる」

     

    あのゴールに辿り着くまでに、どれだけの失敗を…。

    そう、彼は、あの時代は、確かに、挑んでいた。

    ただただボールを追いかけた。

    追って、追って、追い続けた。

    手に入るまで。

     

    「全速力でボールを奪いに行く。誰のイメージや?」

     

    「やっぱり、(山口)蛍(選手)やな」

    「セレッソの試合は、もっと、蛍に注目して、観るわ」

     

    「オッケイ」

     

    彼はイメージする力に長けている。

    その強みを生かして、もっともっと、強く、うまくなる!

     

    次の練習は4月1日。

     

    「ちょうどキリがええな。その日から失敗の数を数えよう」

     

    「はい」

     

    失敗の数に目標数値は定めない。

     

    次なる勇気が湧いてくるまで。

    次なる自信が漲るまで。

     

    失敗は、いつか、笑い話になる。

    でも、後悔は、いつか、笑えなくなる。

    category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

    2017年3月26日「問題の本質(仕事・人生)」

    2017.03.26 Sunday 10:23
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      いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

      多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

      この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

      ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

      そのあたり、どうか、ご了承ください。

       

       

      問題の本質は何だろうか?

      その問いかけで、まずは、問題を見極めていく。

      この問題は本質ではない。これもそうではない。

      問題でないことを問題だと捉えると答えがおかしくなる。

       

      話を聞く。現場を見る。そして、突き詰める。

      そうすることで、本質を、見つけ出す。

       

      ええ?

       

      思いもよらぬ、別の問題が出てくる。

       

      まあ、足を運んだからこそ、わかったこと。

      じっくりと、話をしたからこそ、わかったこと。

      そう捉えよう。

       

      そして、どうすれば、解決できるか?

      それを考えよう。

       

      事象そのものは、小さなこと。

      答えはすぐに出た。

       

      問題の本質は、その事象に至るプロセス。

      紐解けば、自分に矢が刺さる。

      正していこう。

       

      その仕事を終えて、次の仕事へ。

       

      ある件の結論を聞いた。

      結局は、ダメだったと…。

       

      ほぼその結論に着地すると予測はできていた。

      もう笑うしかないなぁ…と、その事象が起きたときに笑い合った。

       

      どうすれば、やれるか?

      次の手を考える。

       

      そして、小さな仕事をいくつか仕上げて、いざ、授業へ。

       

      春期講習会初日。

       

      新中1英語クラス。

      3つのゴールを共有した。

      アルファベットと単語が言えて、書けるようになる。

      フォニックス。文字と音が一致するようになる。

      英語の文のしくみがわかるようになる。

      春期講習会が終わったら、それらができるようになっている。

       

      さあ、始めよう。

      そして、あっという間に終わった。

      それは、生徒たちの希望と覚悟のおかげ。

       

      新中3英語クラス。トップクラス。

      クラブを終えて、ジャージのまま、やってくる。

      わずかな時間で、パンをかじる。

      パンをかじりながら、平常授業の英語ノートを眺めている。

       

      「いらっしゃい。よく来たな」

       

      そんな労いの声をかけて、談笑して、始める。

       

      27問の英作文テスト。

      全問正解する生徒。1問間違い、2問…。

       

      平常授業で板書には残さず、口頭のみで伝えたことがあった。

       

      「こういう聞かれ方もするぞ」

       

      その聞き方でテストに出した。

       

      1問の差。1点の差。

      その小さな差の中にどれだけの多くのライバルがいるか?

      合格不合格。特に文理学科を筆頭とするトップ校は紙一重。

      だから1問への集中力と丁寧さが大切。

      それを積み重ねることができる人。それが合格する人。

      そんな話を通じて、この春期講習会のゴールを共有した。

       

      スペシャルプリントを配付した。

      このクラスのためだけの私のオリジナルプリント。

       

      生徒たちはニコニコしている。

       

      そのプリントの1番の問題。

      アメリカンジョークとだけ書かれている。

       

      私が英語でアメリカンジョークを話す。

      オチが分かった人は手を挙げる。

      リスニング力と読解力を鍛えるトレーニング。

       

      オチなかった。失笑だった。

       

      いや、それでいい。英語を一生懸命聴いたこと。

      それが狙い。それが問題の本質。

       

      英作文を3本。書けそうで書けない英作文。

      使い方を間違ってしまう。

      その単語の意味をわかっていないから。

      そこをわかりやすく解説する。

      なるほど!そうだったのか!という生徒たちの顔。

       

      そこで、満足してはいけない。私が…。

      生徒たちが自分でその英語を使えるようになる。

      それがゴールだから。

       

      「よし、じゃあ、次回は、この基本から始めよう」

       

      生徒たちは、大きくうなずいた。

      最後に、このクラスの弱点を発見できた。

      そこは、急がず、じっくりやろう。

      予定通り終わることがゴールではないから。

       

       

      帰宅。

      午前中、妻が1号(9歳の息子)を耳鼻科に連れて行ってくれた。

      初めて行く隣町の人気のある耳鼻科。

       

      4時間待ち。

       

      それでも、妻は大満足だった。

      先生の診察が見事だった。

      1号の副鼻腔炎(蓄膿かも)が完治する見通しが立った。

       

      さらに、ついでに、診てもらった2号(6歳の娘)が…。

       

      扁桃腺肥大の可能性が高い。

      風邪で腫れているだけの可能性もあるというが…。

       

      それが理由で、食道が細くなっている。

      だから、食べるのが遅いと…。

       

      2号が朝食に時間がかかる理由は、そうだったのか…。

       

      扁桃腺肥大。それは遺伝だという。

       

      私、子どもの頃、扁桃腺肥大に悩まされていた。

      中学生の頃、手術をして、扁桃腺を切ってもらった。

       

      私のせいか…。

      なんとも言えない感情が…。

      朝食を食べるのに時間がかかる彼女を責めたことも…。

       

      2号は自分の正当性が認められたようで、嬉しそうである。

       

      でもなぁ…。

       

      好きなものが出てきた時は、ペロッと食べているけどなぁ…。

       

      もう少し、時間をかけて、問題の本質を見極めよう。

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      2017年3月24日「あゆみ(通知表)〜本当によかった〜(子育て)」

      2017.03.24 Friday 15:46
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        いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

        多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

        この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

        ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

        そのあたり、どうか、ご了承ください。

         

         

        我が子たちは、ふたりとも、3月生まれ。

        息子の1号は、この3月で9歳になった。

        娘の2号は、この3月で6歳になった。

         

        先日、家族4人でスペシャルデイをつくった。

        まずは、2号の誕生日プレゼントを目当てに、あるお店に。

        そこで、2号はジブリグッズを買った。

        私と1号は、しばらく付き合った後、別行動。

        店を出て、コーヒーとコーラを飲みに行く。

        久しぶりに、男ふたりで、語り合う。

         

        次に1号のプレゼントを目当てに、場所を変える。

        そして、1号は、ライダーグッズを買った。

        昭和ライダー。仮面ライダーブラックRXのフィギュア。

         

        「このクオリティ、凄いわ!買いたいわぁ…」

         

        最近、彼の中で、ライダー熱が再燃している。

         

        「チチィ(父)、どこが凄いか、わかる?」

         

        「カラーリングやろ」

         

        「うんうん」

         

        「可動域の広さやろ」

         

        「そうそう」

         

        「あとは…」

         

        「フォルムやん。この顔の大きさとか、バランスがリアルやわ」

         

        「そうやな(笑)」

         

        その後、再び、別の店で、2号はジブリグッズを買う。

         

        「じっくり選びや」

         

        そう言って、1号と私はキッズ向けのゲーム機コーナーのある店へ。

        仮面ライダーのゲーム。ガンバライジング。

        普段は月1回の約束。その1回も必ずやるわけではない。

        そして、我が家にはゲーム機はない。

        そんな状況の中でのスペシャルデイ。

         

        「10回やりたい!いい?」

         

        「ええよ」

         

        とことんやればいい。そう思っていた。

        でも、それにしても、長い…。1時間半はかかったと思う。

        2号と妻が買い物を終えてやってきたのは8回目の時だったと思う。

         

        最後は、家族4人で、ちょっと贅沢な回るお寿司屋へ。

        4人でカウンターに座る。

         

        「150円までの寿司で、よろしく。その分、いっぱい食べなさい」

         

        「うん!わかった!」

         

        ものわかりのいい息子で有難い。

         

        しばらくして…。

         

        「あっ!お皿、間違った!」

         

        350円の皿を取った。

         

        妻の仕業である。

         

        冷酒の仕業だと…思う。

         

         

        その前日の夜、1号のサッカーチームの懇親会があった。

        私は仕事のため、途中から、合流。

        そこで、私は、初めて、コーチとお酒を飲んだ。

         

        「1号、試合中、さぼっています」

         

        コーチが、私にそう言った。

        私はずっと聞いていた。そして、その話は終わった。

         

        「じゃ、そろそろ、帰ります。お先に失礼します」

         

        私は、別のテーブルにいた1号を呼んで、店を出た。

        そして、焼鳥屋に入った。ふたり、カウンターへ。

         

        「コーチから聞いたぞ」

         

        1号のいいところは知っている。だから、それはいい。

        1号のサッカー選手としての課題だけを正直に教えてほしい。

        1号の夢の実現をサポートしてやりたいから。

        私はコーチにそうお願いした。

         

        「1号、試合中、さぼっています」

         

        それは、練習は真面目に本気でやっているということ。

        その本気を試合では出せないということ。

        失敗を恐れているということ。相手を怖がっているということ。

         

        1号に対してだけではなく、選手みんなに対するコーチの愛情。

        自分の経験を通じて、サッカーの厳しさを知っているからこそ。

        だから今この時期に、何をすべきかを痛感しているからこそ。

        そのコーチの想いを私が代弁した。

        かなりの熱弁だったと思う。

        1号は、泣いていた。

         

        先週、1ゴールを積み、通算136ゴール。

        その結果に、私は敬意を表す。

         

        ここから、心新たに、試合での本気のプレーを積んでほしい。

        試合での挑みの数をカウントしていくのもいいかもしれない。

         

         

        そして今日、1号は、小学3年生を修了した。

         

        あゆみ(通知表)。

         

        国語、算数、理科、社会。

        ただ1つだけ、3段階で「ほぼできる」の評点があった。

        国語の「文字を整えてていねいに書く」という観点。

         

        妻が一番、悲しがっている。

        入学前から、妻が指導してくれて、1号は本当にきれいな字を書いていた。

        そう、もう、過去の話。

         

        このまま、この状態を積み重ねていけば、残念な結果になるなぁ。

        軌道修正しようかどうか…。まだ、今なら、戻れると思う。

         

        音楽は、ずっと、最高評価。そうなんだなぁ…と思う。

        図工は、ずっと、並み評価。確かになぁ…と思う。独創的だけどね。

         

        そして、体育。とうとう、最高評価になった。

        「運動を上手にする」という観点で最高評価になった。

        彼の努力の積み重ねの成果である。

         

        私が大変喜んでいると、1号がこう言った。

         

        「ええ?初めてやったっけ?」

         

        彼の自己評価は先生の評価を追い越していた。

         

        おこないのようす。

        「忘れものをしない」は、ずっと「できる」の評価。

        まあ、失くしものはするけどね。でも最近は、それも聞かなくなったなぁ。

         

        そして、この3学期は、もう1つ「できる」の評価が増えていた。

        「責任を持って、係や当番の仕事をする」という観点。

         

        日直になると、その日のニュースを発表する仕事がある。

        1号は、朝刊を読みながら、侍ジャパンの試合結果を一生懸命書いていた。

        その発表は、クラスメイトの大拍手をもらったらしい。

         

        「腕の筋肉、つけたいねん」

         

        「何に使うねん?」

         

        「給食の食器当番のとき。あれ、めっちゃ重いねん」

         

         

        できるようになったこと。できなくなったこと。

        どうしても、そこに、先に、目が行く。目立つから。

         

        ずっと、できていること。

        彼のその持続力を、もっともっと、評価してあげたいと思う。

         

        ずっと、できないこと。

        彼のその部分をわかりながら、彼にオッケイを出したいと思う。

         

        あゆみの最後のページ。

         

        欠席日数0。

         

        本当によかった。

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        2017年3月18日「合格発表の日(仕事・人生)」

        2017.03.18 Saturday 16:58
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          いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
          多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
          この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
          ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
          そのあたり、どうか、ご了承ください。


           

          東大阪、八尾の受験生たちとの1年間。

           

          ちょうど1年前の今日。
          中3超ゼミクラスのプレ授業を開催した。
          大阪府公立入試C問題突破のための選抜制英数ゼミ。
          英語のC問題は問題文を含みオールイングリッシュになる。
          それに対応していく新しい講座を創ろうと思った。
          東大阪市の2つの校舎で開催することを決めた。
          どちらの校舎も、英語は私が担当した。
          授業人としての私の新しい挑みだった。

           

          その1週間後、プレ春期講習会を開催した。
          各校で始まる春期講習会を前に、一同に会して、5科目の授業を実施した。

           

          志望校を超える!
          だから、春から、5科目で。
          生徒たちの希望を大きく、覚悟を強くするために、みんなを集めよう。
          そんな思いだった。

          そして、私は、そこでトップクラスの英語を担当した。

           

          そんな全力スタートの3月で1年が始まった。
          そこから、平常授業、講習会。それに加えて、超ゼミ。
          あっという間の1年だった。挑み続けた1年だった。

           

          受験生たちは本当によく努力したと思う。

           

          合格発表の日。
          高津高校、生野高校。
          東大阪、八尾の学力トップ層の生徒たちの多くが目指すトップ高校。

           

          受験者たちは全員合格した。

           

          よかったぁ…。

           

          もう、その一言に尽きる。

           

          彼らの合格に、少しでも貢献できたと思うと、素直に嬉しくなる。
          そして、新しい自信も、漲ってくる。

           

          もちろん、反省もある。
          だから、もっともっと、学び続ける。
          今朝、新しい英語トレーニングを始めるために、本を1冊購入した。

           

          英語の授業人として、今年も、授業に立っている。
          徹底的に、自分の英語を鍛え上げる。
          まもなく、春期講習会。
          そして、4月から、新しい挑み。
          今年も新しい講座を創る。

           

          いい背中を見せられる大人でありたいと思う。
          もっともっと、強い背中をつくりたいと思う。
          もっともっと、貢献していきたいから。


           

          合格発表の日。
          それは2号(5歳の娘)の卒園式でもあった。

           

          9時ギリギリの到着になった。
          2号が、門を通り抜けて、教室に向かうと…。

           

          「2号ちゃん、おめでとうございます!」

           

          年少たちが、全員で、声を合わせて、迎えてくれた。

           

          いきなり、感涙。

           

          卒園式。
          卒園証書をもらった後、園児たちが嬉しかったことを発表する。
          舞台上で、ひとりで。

           

          2号が1番嬉しかったこと。それは…。

           

          「みんなで、山登りができたことが、嬉しかったです!」

           

          私との山登りは、嫌がってたのにね…。

           

          みんなで、セリフを分担して、1年間を振り返る。
          そして、みんなで、合唱。

           

          「…ありがとう。そして、さようなら」

           

          なぜか“さようなら”という言葉に涙が溢れ出た。

           

          教室に戻る。
          卒業証書を園児からお母さんに渡すという儀式があった。
          ひとりずつ、前に出て、一言添えて。
          先生の粋な計らい。

           

          2号の妻への一言。

           

          「いつも、送り迎え、ありがとうございました」

           

          送りは私だけどね…。

           

          そして、みんなで、合唱。
          みんなが保護者のほうを向いて歌う。
          1人ひとりが親の目の前で歌う。
          先生の粋な計らい。

           

          至近距離で、元気いっぱい歌う2号。
          私はビデオカメラで撮影しながら、彼女の笑顔を満喫した。

           

          最後もまた、年少たち。
          年少たちと保護者たちが作ってくれた花道を通って、終わった。

           

          幼稚園から我が家へ。
          最後の5分の道のりを、手を繋いで、ふたりで歩いた。


           

          そして、今朝。
          2号は、6歳になった。

           

          「もう、春休みだから、ダラダラしたいの!」

           

          昨日の晩は、2号は、年長のお母さんたちの打ち上げに参加。
          明日は、1号(9歳の息子)のサッカーの試合に付き添い。
          いつも、誰かの付き添い。そのストレスが溜まっている。
          だから、誕生日の今日、妻の買い物に付き添うことを拒否した。

           

          「もう、春休みだから、ダラダラしたいの!」

           

          「ひとりで、留守番できるの?」

           

          私は仕事。1号は昼からサッカーの練習。

           

          「できる!」

           

          「かなり長い時間やで?怖くなるんじゃないの?」

           

          「うん。なりそう…」

           

          買い物に行っていると思う。

           

          今晩、家族4人で“おめでとう”をやろう。
          そして、月曜日(祝)は、久しぶりの家族4人が揃う休日。
          スペシャルデイをつくろう。


           

          2号、卒園、おめでとう。

           

          本当によく努力したと思う。

           

          ありがとう。そして…。

           

          「5歳の2号はどこに行った?」

           

          今朝、ちょっと寂しくなって、2号にそう問いかけた。
          彼女は躊躇することなく、笑顔で、こう答えた。

           

          「昨日に行ったよ!」

           

          5歳の2号、ありがとう。そして、6歳の2号、いらっしゃい。

          category:仕事・人生 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

          2017年3月15日「何かが終われば、また、何かが始まる〜前向きに生きるとは〜(子育て)」

          2017.03.15 Wednesday 19:06
          0

            いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
            多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
            この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
            ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
            そのあたり、どうか、ご了承ください。


             

            明日が最後の日。
            2号(5歳の娘)とふたりで幼稚園。

             

            「いっぱい話しながら行こうね!」

             

            「そうやな」

             

            そして、明後日は、卒園式。

             

            そして、その次の日が、誕生日。
            そう、彼女は5歳のまま、卒園する。

             

            そんな2号と久しぶりにふたりで出かけた。
            私の休日の日曜日。
            1号(9歳の息子)と妻はサッカーの試合へ。

             

            まずは近所にできた新しい小さな公園を探しに行く。
            ふたりとも、なんとなくしか、その場所を知らない。

             

            そして、案の定、辿り着けない。
            さらには、トイレに行きたくなるふたり。

             

            「また、帰りに、探せばいいか?」

             

            「うん!」

             

            気が合う。

            駅でトイレを済ませて、そのまま、電車で大きな公園へ。

             

            大はしゃぎの2号。
            長い滑り台。急な滑り台。高速の滑り台。
            ターザンロープ。ネット登り。ネット渡り。ロープ登り。
            そのすべてに彼女の成長を感じる。

             

            「あれ、やりたい!」

             

            うんていに挑む。
            私が抱っこをして掴ませる。
            ジャンプしても全然届かない高さのうんてい。

             

            手を離す。
            ひとりでぶら下がり、彼女は自力で進む。
            4つ進んだ。

             

            「チチィ(父)!抱っこぉぉ!ピリピリしてきたぁぁ!」

             

            救出。

             

            また、挑む。1つ進んだ。

             

            「抱っこぉぉぉおおお!」

             

            3回繰り返した。

             

            同じ敷地内にある別の公園でも、いろいろな滑り台。
            そして、ブランコ。

             

            また、最初の公園に戻って、いっぱい遊んだ。

             

            次に、電車に乗って、カラオケへ。
            いっぱい歌った。いっぱい歌ってくれた。

             

            帰宅。
            新しい公園を探すのをスルーして買い物へ。
            私が夕食を作る。

             

            彼女は自転車。私は走る。
            肉離れ。あのマラソン大会以来の走り。
            もう、だいじょうぶだった。


             

            1号と妻が帰宅。
            土日と2日連続の対外試合だった。

             

            土曜日の試合だったと思う。
            過去最高のトップスピードのドリブルとフェイント。
            それができたと1号は嬉しそうに報告をくれた。

             

            その週のサッカー塾での試合で彼は2ゴールを決めている。

             

            「弱いほうのグループやから…」

             

            「弱いなんて、言うな」

             

            その中では、キレキレのプレーができているという。

             

            通算135ゴール。
            彼には6年生が終わるまでに300ゴールという目標がある。

             

            「このままのペースでいったら、いけそうやな」

             

            「何があるか、わからへんぞ」

             

            まもなく4年生。
            これまでのように、できるだけ、みんなに、平等に出場機会を。
            そんな配慮は減っていく。
            熾烈なレギュラー争い。彼はそのボーダーライン上にいる。

             

            「そうやな」

             

            大好きな女の子に夢中になっている場合ではないぞ…。
            いやいや、それは冗談。
            それはそれ。どちらも夢中になればいい。

             

            「誰のことが好きなん?」

             

            1号は彼女にそんなストレートな質問をしたという。

             

            その答えは…。

             

            あのシャイな1号が…と思う反面、まあ、私の息子だからなぁ…。


             

            思い出す。
            中2、3年時の担任の先生。活き活きとした女性の先生だった。
            ロマンスグレーの髪の毛が印象的だった。
            私が高3生の時、外国語大学に進学することを報告した。
            先生は、本当に、本当に、喜んでくれた。
            先生は英語の先生だった。発音が抜群にうまかったことを覚えている。
            私は当時、全然英語ができなかったけど…。

             

            先生に強烈に言われたなぁ…。覚えているなぁ…。
            中3の2学期。中間テストの英語の答案を返すときの先生の怒りの一言を。

             

            「彼女とばっかり遊んでるから、こんな点数になるねん!」

             

            みんなの前で…。
            何点だったかなぁ…。


             

            1号、2号が大好きな名探偵コナンのマンガ。
            古本屋で買い集め、今、35巻まで集まった。
            ふたりして、何度も何度も、読み直している。

             

            ふたりで、ダッケー。
            テーブルの上で、コインを打ち合う。
            その打つ道具を自分たちでチョコレートのダースの空き箱で作った。
            エアホッケーの自作版、ダッケー。ネーミングセンスは…。

             

            そんなふたりが、4月から、揃って、小学校に行く。
            妻のお弁当作りも終わった。本当にお疲れ様。

             

            そして、英語。
            自宅のパソコンで学ぶネット留学Meet the World。
            2号も4月から始める。1号は4年目に突入する。

             

            先日、2号は、体験学習を受講した。

             

            「やる!」

             

            自分で決めた。

             

            よ、4月から、2号のフォローをよろしくね。

             

            そう、何かが終われば、また、何かが始まる。

             

            幼稚園卒園まで、できるだけ、一緒に過ごしてきた。
            それができる有難い環境にあった。
            だから、我が子たちと小さな時間を積み重ねてきた。

             

            もっと、できたのではないか?

             

            そんなことも頭によぎる。
            そして、すぐに、時間の無駄だと、思い直す。

             

            ふたりは、これからどうなるのだろうか?

             

            そんなことも頭によぎる。
            そして、すぐに、時間の無駄だと、思い直す。

             

            過去や未来に対する思いは封印して。

             

            前向きに生きる。

             

            前向きに生きるとは…。
            目の前にいる人に集中すること。
            目の前のすべきことに集中すること。
            集中するとは、行動すること。
            そういうことだと今、思う。


             

            先日、仕事のパートナーのある方に伺った話。

             

            「深いですね…」

             

            共感した。

             

            「子どもは自分で解決してしまう」

             

            例えば、子どもが学校から帰宅した時の顔。
            もし、学校で何かあったなら、その表情で読み取れる。

             

            でも、例えば、3時間後の顔からは、もう読み取れない。
            子どもは、その3時間で、自分で解決してしまうから。
            それが本当の解決であればいいが…。

             

            1回きりかもしれない。
            我が子たちが、私に発信してくれるのは…。
            目の前にいる人が、私に発信してくれるのは…。

             

            よし、もっと、集中していこう。

            category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

            2017年3月8日「みんな、本気だったから(授業)」

            2017.03.08 Wednesday 18:32
            0

              いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
              多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
              この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
              ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
              そのあたり、どうか、ご了承ください。


               

              「緊張しますか?」

               

              「するよ」

               

              スタッフとそんな会話を交わして、私は初めての校舎へと向かった。

               

              毎年、新しいクラスの授業はドキドキする。
              初めて行く校舎の授業は特にそう。
              去年に引き続き、今年も、初めての校舎に行く。

               

              今年度の私の新しいクラス。
              新中1英語クラス。そして、新中3英語クラス。

               

              どんな訓話で生徒たちの「希望」を膨らませようか?

               

              英語ができるようになるかも…。
              英語が話せるようになるかも…。

               

              新中1生には、そんな希望を抱いてほしい。

               

              だから、英語をベラベラしゃべった。
              生徒たちは興味津々に聞いていた。

               

              君たちも、できるようになる。
              そんな話をした。

               

              小学生と中学生の違いの話。入試の話。
              今じゃないなぁ…と思い、その話はしなかった。
              それはまた、ベストタイミングで…。

               

              拍手。拍手。拍手。
              みんなの音が重なった大きな拍手。
              うまかった人へ。頑張った人へ。あきらめなかった人へ。
              その拍手の音は変わらない。

               

              全員に、一人ひとりに、アルファベットを言ってもらった。
              一人ひとりの小学校での英語の学び。それを認めたかった。

               

              「OK!」

               

              私は拍手が終わるたびに、そう伝え続けた。

               

              「切り替えの早さ、そして、声の大きさ」
              「このクラスには英語が
              できるようになる要素がある」

               

              そんなことも伝えつつ。

               

              学ぶことは楽しい。
              授業を通して、その実感を与えること。
              私はそれに終始した。

               

              「楽しかった」

               

              授業終了後、私が生徒たちにそう伝えた。

              そして、その理由も、伝えた。

               

              「みんな、本気だったから」
              「それを家でも続ける。そうすれば、英語はできるようになる」


               

              新中3英語クラス。最上位クラス。

               

              「1年後のゴールを共有しておこう」

               

              英語での自己紹介で緩和した後、私はそう伝えた。

               

              大阪公立入試の英語C問題対策のリスニング問題。
              今まさに、現中3生が挑んでいるものに、挑む。

               

              「いいか。1年後、これができるようになってるねんぞ」

               

              私はそう念押しをした。
              切迫感ではなく、期待感。
              こんなに難しい英語が、1年後、できるようになるのか!という希望。

               

              3回トライした。
              予想以上の出来だった。
              これは1年もかからないかもしれない。

               

              そして、次は、ディクテーション。そして、音読。
              どんどんスピードを上げていく。
              どんどん上がった。予想以上だった。

               

              「いいか。1年後、これができるようになってるねんぞ」
              「今、書き取ったレベルの英文を自分で書けるようになっている」

               

              そして、こう続けた。

               

              「楽しかった」

               

              そして、その理由も、伝えた。

               

              「みんな、本気だったから」
              「それを家でも続ける。そうすれば、英語はできるようになる」

               

              昨日のことだった。
              私の塾講師25年目が始まった。


               

              今日、現中3英語クラスのC問題対策の最終日だった。
              それが私の塾講師24年目の最後の指導だった。

               

              英語の文章を1分で読む。
              その後、その文章に関する対話文を聴く。
              そして、その登場人物の意見と理由を英語で書く。5分で。

               

              まずは、本番を想定して、5分で書く。

               

              そして、本番で、より点数を上げるために。
              2回目のトライ。3回目はスクリプトを見て、聴く。

               

              1回目の作品を添削する。そして2回目も。
              1回目と2回目の差があまりなくなった。
              1回目での完成度が上がったということ。
              この分野で、ここまで書ければ、十分だろう。

               

              最終チェック。
              リスニングの英作文も、筆記の英作文も、基本パターンは同じ。
              あとは、どう応用していくか?発展していくか?
              それを確認して、私の24年目は終わった。

               

              今、受験生たちは、明日の公立入試に向けて、自習中。
              ある生徒が、英作文の添削をしてほしいと言ってきた。

               

              3問、添削をした。

               

              「へえ…」

               

              感心するばかりだった。

               

              「もう言うことはない。よく書けるようになったなぁ…」

               

              笑い合った。

               

              このクラスを指導して1年。
              彼はできるようになった。
              彼は自分で書けるようになった。


               

              毎日の努力を積み重ねること。
              毎日続けること。
              その大切さを塾生たちに伝えてきた。

               

              今日の現中3生たちに。
              昨日の新中1生、新中3生たちにも。

               

              成長の踊り場。
              その話を私は
              よくする。

              そこで私が一番伝えたいこと。
               

              それが毎日の努力。

              一歩一歩、前に進むこと。

              その大切さ。

               

              成長の踊り場を停滞期間とは捉えない。
              それは前進する期間。
              前に進むからこそ、次の飛躍の瞬間がやってくる。

               

              成長の踊り場。

               

              それは、次の飛躍が必ず来る。

               

              それを意味している。

               

              だから、毎日の努力。


               

              塾生たちへ。

               

              だいじょうぶ、だいじょうぶ。

               

              みんな、本気だったから。

               

              それを、今日も、明日も、続ければいい。

              category:授業 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

              2017年3月4日「反抗期〜伝え合う〜(子育て)」

              2017.03.04 Saturday 11:45
              0

                いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
                多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
                この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
                ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
                そのあたり、どうか、ご了承ください。


                 

                反抗期。
                聞き慣れた言葉ではある。
                ただ、吟味すると、そうだなぁ…と今、共感できる。

                 

                1号(9歳の息子)は今、間違いなく、第2次反抗期に突入している。
                彼の第1次反抗期のイヤイヤ期は、定説通り、2歳だった。
                まさしく2歳怪獣だった。
                かわいい、かわいい怪獣だった。

                 

                その頃と比べると、今、本当に、男子になったなぁ…と思う。
                妻や2号(5歳の娘)に対する態度は、もう…。
                とにかく、我を通す。いや、押し通す。そんな状態。

                 

                妻の立場に立つと、しんどいだろうなぁ…。
                1号の立場に立っても、しんどいだろうなぁ…。

                 

                反抗期である。

                そんな時代に入ったということ。

                成長過程。
                彼だって、反抗したいわけではない。
                反抗期と反抗心は違う。

                分けて考える。

                あくまでも、今の彼は反抗”期”である。

                 


                「結局、清武のユニフォーム、買っていいの?」

                 

                昨日、夕食を食べていると、1号は私にそう問いかけてきた。

                 

                誕生日プレゼント。
                特に欲しいものはないと言っていた。つい最近まで。
                だから、私の日曜日の休みに、家族4人で出かけよう。
                予算内で、買いたいものを買えばいい。やりたいことをやればいい。
                そんなスペシャルデイをつくることで話はついているはずだった。

                 

                おそらく、セレッソ大阪の開幕戦を観に行ったことで、彼はほしくなった。
                今シーズン用の清武選手のセレッソ大阪のユニフォームを。
                私は仕事だった。妻が2号と友達家族と一緒に連れて行ってくれた。

                 

                彼は南野選手のセレッソ大阪のユニフォームを持っている。
                彼が小1の時に買ったものだと思う。
                そして、去年のクリスマスには、日本代表の清武選手のユニフォーム。
                それをサンタさんからもらっている。

                 

                数日前に話をして、その日の朝にも、話をした。
                正直、軽く考えていた。だから、軽く受け流すように話していた。

                 

                でも、彼は、押し通そうとしてきた。本気で。

                 

                そうか。そのつもりか…。いいんじゃないか。
                じゃあ、チチィ(父)も、本気で応えよう。

                 

                「もう一度、欲しい理由を伝えてくれるか?」

                 

                南野選手のユニフォームは古い。少し、デザインも変わっている。
                南野選手はセレッソ大阪にはもういない。
                だから、そんなユニフォームを着るのはカッコ悪い。
                そういうことだった。

                 

                「そうか。そう思うんか。気持ちはわかるな」
                「ただ、チチィの考え方は違うなぁ。チチィは…」

                 

                セレッソ大阪で活躍をして、海外移籍した南野選手。
                そんな凄い選手のセレッソ時代のユニフォームを着ていること。
                それを私はかっこいいと思う。

                 

                「それがチチィの考え方」
                「君がカッコ悪いと自分で思うことは全然構わない」
                「ただ他の人もカッコ悪いと思うかどうかは別」
                「チチィは、かっこいいと思う」
                「だから、君の気持ちはわかるけど、納得はしない」
                「よし、買ってやろうとは、ならないな」

                 

                「うん…」

                 

                そして、日本代表の清武選手のユニフォームをOKしたときの話。
                それを振り返る。

                サンタさんの予算からはかなりオーバーした。
                ただ、彼はサッカー選手。遊びではない。
                その彼が、憧れの選手の立派なユニフォームを着ることで。
                もっともっと、サッカーが上達するならば。
                彼なら、もっともっと、頑張るだろう。
                そう思って、OKを出した。

                 

                そして、彼は、実際に、頑張っている。
                それは十分に認めている。

                 

                そんなことを再共有した。

                 

                サッカークラブのチームメイトのほとんどが持っている。
                立派な憧れの選手のユニフォームを。何着も持っている子もいる。

                できる範囲で、1号の気持ちを満たしてやりたい。
                そんな思いもあった。それは、彼には言ってはいない。

                 

                「ただ、人間の欲に際限はない」

                 

                「…?」

                 

                「新しいものが出てきたら、また、ほしい!それが当たり前」
                「ただ、買っても、買っても、心は満たされない」

                「それを知っておくことが大事やとチチィは思っている」
                「欲しい気持ちはわかる。でも、今じゃないとチチィは思う」

                 

                彼は黙っている。

                 

                私に背中を向けて。

                 

                そして、顔だけを、私に向けて、こう言った。

                 

                「もう、買わなくていい」

                 

                涙が溢れていた。

                 

                「そうか」

                 

                「うん」


                 

                私は私の思いを誠実に伝えたつもり。
                彼の思いを一切否定せずに。
                お互いの思いを伝え合うことに徹したつもり。

                 

                すべて、自分で決めたこと。
                すべて、自分で選んだこと。
                そう思える人は、主体的になれる。

                 

                私はそんな人でありたいし、1号もそうであってほしい。


                 

                話し合いが終わって、家族団らんの最中に。

                 

                「宿題、いつから始めるか、自分で決めや」

                 

                「はい。ええと…(午後)9時30分から」

                 

                何!と一瞬思う。心をリセットする。
                まあ、翌日は、学校がないし、日々、規則正しくやっているし。
                緩い日も、いるよなぁ…。
                規則よりも、自分で決めることが大事。そんな時もある。

                 

                「そうか」

                 

                笑顔でそう答えた。

                 

                そして、彼は、9時30分から、猛烈に宿題をし始めた。

                久しぶりの1号のいい顔を見た。笑顔を見た。


                 

                彼に最初に買ったユニフォーム。
                1年生のころ。サッカーを習い始めたころ。
                まだシュートも1本も決まっていなかったころだったと思う。

                ネームのない背番号だけがある日本代表の型落ちのユニフォーム。
                背番号は7。大好きな遠藤選手。

                 

                「あのユニフォームは、さすがに、今、着たら、恥ずかしいわ」

                 

                「うん。そうやな。それはチチィもそう思うわ」

                 

                もう、立派な男子だもんなぁ…。

                 

                「でも、買ってもらったときは、めっちゃ、嬉しかったなぁ…」
                「それは、今でも、覚えてるわぁ…」

                 

                「そうか」

                 

                いい顔をしていたと思う。

                 

                涙が溢れていた。

                 

                私が。

                category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

                2017年3月1日「9歳になった息子を思う(子育て)」

                2017.03.01 Wednesday 16:58
                0

                  いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
                  多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
                  この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
                  ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
                  そのあたり、どうか、ご了承ください。


                   

                  最近の1号(8歳の息子)の表情が、少し気になる。
                  最近、あまり、笑わないなぁ…。
                  私が笑っていないからか…。

                   

                  2号(5歳の娘)は、よく笑う。
                  よく、泣きもするけど。
                  私が笑っているからか…。

                   

                   

                  1号は今、小学校で、体育のバスケットボールに夢中。
                  クラスが5チームに分かれて、競い合っているという。

                  一昨日の試合で、彼は初めてシュートを決めた。
                  それも2本(4点)。試合は4対4の引き分け。

                   

                  「へえ、チームの得点は全部、1号のシュートか?」

                   

                  「せやで。1号、フォワードやねん」

                   

                  その日、1号のチームは、欠席者が2名。
                  そんな状況の中での引き分けに彼は満足していた。


                   

                  その日、久しぶりの河川敷野球。
                  私の肉離れは、右の痛みが少しあるぐらい。

                   

                  ノック。
                  みんな、久しぶりすぎて、エラーが目立つ。
                  でも、大いに楽しんだ。

                   

                  試合。
                  私と野球少年が同じチームになった。
                  1号はサッカークラブの不動のエースと組んだ。

                  ハンディ戦にしたが、私のチームの11対1のコールド勝ち。
                  そんな中、1号は、バックスクリーンにソロホームラン。

                   

                  ゴルフ。
                  飛ばし屋のエース。慎重に刻む1号。
                  野球少年は、少しゴルフが苦手だった。
                  1号は、本当に、慎重に打つ。
                  ふたりはフルスイング。最初は、空振り、また、空振り。
                  河川敷コースをやり慣れている手堅い1号が優勝した。

                   

                  野球もゴルフも、本気の勝負を大いに楽しんだ。
                  本気の失敗に、大いに笑い合いながら。

                   

                  ノック。
                  最後は、1号が私にノック。ふたりにもノック。


                   

                  1号のバスケットボール。チームの全得点を取る。
                  1号の野球。ホームランを打つ。
                  1号のサッカー。通算133ゴール。

                   

                  0歳からの彼を知る私からすれば、信じられない。
                  身体能力に劣る。つまり、パワーとスピードに劣る。
                  特に、学年トップの身体能力を持つふたりと比べると。

                  それを運動神経。つまりは、センスでカバーしている。
                  運動神経は、彼の努力によって、磨かれてきたように思う。

                   

                  パワーとスピード。
                  それは、これから、つけていけばいい。

                  彼は焦っているが…。そうだろうなぁ…と思う。

                   

                  ひとつ思うことがある。
                  それは自省なのかもしれない。

                   

                  彼はちょうど1歳の時に、立ち、そして、歩いた。
                  それまでは、ズリバイ。そして、つかまり立ち。
                  彼はハイハイができなかった。
                  そして、彼は、ハイハイを通過することなく、歩き出した。

                   

                  ハイハイを通過させておけば、今の彼の身体能力は違ったのかもしれない。

                   

                  彼のこの3年間の“ぐちょくのれんしゅう”。
                  体幹トレーニングをメインとした自主トレ。
                  それで、どこまで、リカバリーできたのだろうか?

                   

                  書いていて、改めて、思う。

                   

                  ハイハイ。

                   

                  これは、かなりの体幹トレーニングである。

                   

                  1号、新メニューを、追加しようか?


                   

                  河川敷。
                  日が落ちるのが、少し、遅くなった。
                  春は、まもなくか…。
                  午後5時30分終了。

                   

                  いつもは、自転車で行くが、今回は妻に車で送ってもらった。
                  そして、妻と2号はそのまま、ふたり女子会へ。

                   

                  帰りは、1号とふたりで、歩いて帰った。
                  久しぶりに、ふたりで、歩いた。

                  ちょっと前までなら、彼から、手を繋いできた。
                  もう、そんな気配はない。

                   

                  「前に買ってもらったサッカーの本、もう1回、読むわ」

                   

                  「ええ考えやな。そう思った時がベストのタイミングや」
                  「同じ本でも、その時その時で、印象に残るところが変わるからな」

                   

                  「うん」

                   

                  「(買ってもらった)DVDも観ていい?」

                   

                  「おお、ええやん。観たらいい」

                   

                  先日のサッカーのカップ戦で、彼はトラップの大切さを痛感したという。
                  だから、歩きながら、私たちは、語り合っていた。

                   

                  「トラップ技術を磨くために、どうすればいいのか?」

                   

                  彼の課題のトップスピードでのドリブル。
                  練習でも試合でも、彼は挑んでいるという。

                   

                  「ひとりは抜けるねんけど、その後、取られるねんなぁ…」

                   

                  「それもまた、本やDVDで学び直したらええんちゃうか?」

                   

                  「うん、そうする」

                   

                  家に着いた。
                  女子会はまだ、続いている。
                  久しぶりに、ふたりで、風呂に入った。
                  そして、彼は自ら、前述のバスケットボールの話を楽しそうにしてくれた。


                   

                  「おはよう。Happy Birthday!」

                   

                  「…うう、うん」

                   

                  今朝、1号(9歳の息子)が珍しく、早く起きていた。
                  自分の誕生日にわくわくして、早く、起きてしまった。
                  表情や態度は、どんどん、生意気な男子になっていくが…。

                   

                  「にいに!にいに!」

                   

                  2号の呼びかけをスルーしている。
                  彼は本当に聞こえていない時の方が多い。
                  何かに夢中になった時、彼の耳は、その他の音を聞き入れない。
                  ただ、たまに、わざと、聞こえないふりをしている時もある。

                   

                  「にいに!」

                   

                  「…何?」

                   

                  「たんじょうび、おめでとう」

                   

                  「…おお、おん」

                   

                  照れている。どんどん、男子になっていく。

                   

                  「今日(の夜)、おめでとう(パーティ)、するんやろ?」

                   

                  「チチィ(父)、早く、帰って来れる?」

                   

                  「その予定」

                   

                  「じゃ、やる。早く、帰って来てや!」

                   

                  まだ、そんなピュアな反応をしたりする。


                   

                  息子が9歳になった。4月から4年生。
                  私の父親としての10年目が始まった。

                   

                  9歳になった息子を思う。

                   

                  母親とふたりで話す。
                  父親とふたりで話す。

                   

                  彼にとって、そんな時間が、少なくなっているなぁ…と思う。
                  いつも、家族3人。もしくは、4人。

                   

                  妹の存在が煩わしくなる。
                  そんな時期を迎えているのかもしれない。

                   

                  逆に妹は、お兄ちゃんが好き過ぎて。
                  2号は4月から1号と一緒に小学校に行けることを心待ちにしている。

                   

                  そんな妹の想いが、なおさら、1号の心をイライラさせる。
                  彼女は器用である。愚直な1号からすれば、それもまた…。
                  男子になってきたなぁ…と思う。

                   

                  家族4人の時間はもちろん。
                  母親とふたりで話す。父親とふたりで話す。
                  そんな時間も創ろうと思う。


                   

                  9歳になった息子へ。

                   

                  ふたりで話をする前に。

                   

                  今、直感で、メッセージを送っておこう。

                   

                   

                  1号よ。

                   

                  気にするな。

                   

                  自分の思いを1番大切にすればいい。

                   

                  俺はこれをやる!

                   

                  それを貫き通せばいい。

                  category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

                  2017年2月24日「夢シート(子育て)」

                  2017.02.24 Friday 11:34
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                    いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。
                    多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。
                    この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。
                    ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。
                    そのあたり、どうか、ご了承ください。


                     

                    成長の踊り場。
                    プラトー現象(高原現象)とも言う。
                    それを超えると、一気に、伸びる。

                     

                    2号(5歳の娘)。
                    幼稚園の園庭開放で。

                     

                    吊り輪うんてい。
                    半分進むのがやっとだったのが…一気に一往復できた。

                     

                    グータッチ!

                     

                    縄跳び。
                    トントンで1回跳んでいたのが…トンで1回跳べた。
                    そして、トントントンで3回跳べた。

                     

                    グータッチ!

                     

                    ホッピング。
                    私が支えても跳べなかったのに…ピョンピョンピョン。
                    自分の力だけで、3回跳べた。

                     

                    グータッチ!

                     

                    フラフープ。
                    ただただ、フープが勝手に2号の身体を回っていただけだったのに…。
                    それが、2号のヘソの上で、何度も何度も回るようになった。
                    腰を前後に動かす2号の必死さがたまらなくおもしろく、かわいかった。

                     

                    笑いを必死にこらえて、グータッチ!

                     

                    そのすべてが同じ日のたった30分の園庭開放での出来事だった。

                     

                    そんな一気の成長を見せてくれた2号。
                    その後、見事に生活発表会をやり切った2号。

                     

                    その生活発表会の代休の月曜日に…。

                     

                    水ぼうそう。

                     

                    予防接種のおかげで、少しの痒みだけで済んだ。
                    おかげさまで、元気が有り余っている。

                     

                    ただ、生活パターンが変わる。
                    そうなると、家族それぞれも、いつも通りとはいかない。
                    そこは助け合い。家族以外にも支えられて…。

                     

                    いつも通りの有難さをかみしめる。

                     

                    2号は、1日1時間のテレビを終えると、絵本、マンガ。
                    それでも、時間を持て余す。

                     

                    少し前に彼女が自分で作った食べ物図鑑。
                    20ページほどある。

                     

                    「今度は、何図鑑を作る?」

                     

                    彼女は動物図鑑を作った。
                    それは20ページを超えていた。

                     

                    それに触発された1号(8歳の息子)。
                    彼は今、昭和ライダー図鑑を作っている。

                     

                    「スーパー1まで、できたで!」

                     

                    ブラックRXまで書き上げるらしい。

                     

                    今朝、病院の先生からゴーサイン!
                    2号は、病院から直接、幼稚園に行ったという。


                     

                    一昨日のサッカークラブの練習で3ゴール。
                    昨日のサッカー塾で2ゴール。
                    そのうちの1本は、過去最長のロングシュートだったという。
                    1号の通算ゴール数は133になった。

                     

                    1月に市統一の学力テストがあった。今年からの取り組み。
                    その結果が返ってきた。

                     

                    算数も国語も申し分ない点数だった。
                    国語は市の平均より30.4点オーバー。算数は24.5点オーバー。
                    細かく見ていくと、国語のほうが全体的にいい。
                    算数は基礎よりも応用がいい。

                     

                    「感想は?」

                     

                    「算数の長さがなぁ…」

                     

                    長さだけ◎ではなかった。
                    勉強、よくできるんだなぁ…と感心する。

                     

                    教科以外の結果も出ていた。
                    生活や学習習慣、そして、心の在り方や目に見えない力。

                     

                    ちょっと笑ってしまった。いや、嬉しくて…。

                     

                    100点だった。

                     

                    彼の「あしたの自分を信じてがんばる力」が…。

                     

                    「成長のじっかんのよろこび」は90点。

                     

                    他にもいろいろと項目がある。
                    それについては、ただただ普通。課題も見える。
                    まあ、それはそれとして…。

                    今は、ただただ彼を認め、彼の強みをどんどん伸ばしていく。

                     

                    思う。

                     

                    彼が100点だった「あしたの自分を信じてがんばる力」。

                     

                    全国平均は90点。

                     

                    彼が90点だった「成長のじっかんのよろこび」。

                     

                    全国平均は80点。

                     

                    高いなぁ…と思う。
                    小学3年生の時点では、みんなが、自分を信じて、頑張っている。
                    そして、成長を実感できている。

                     

                    このまま、このまま、伸びていくんだぞ。

                     

                    地域のいろいろな子たちの顔が浮かぶ。
                    近所のおっちゃんとして、できる範囲で、子どもたちと関わってきて。

                     

                    私に何ができるか?
                    そんなことを考える。

                     

                    来週の定休日は、子どもたちと、河川敷野球をしにいこうか?
                    肉離れも、もう、だいじょうぶだと…。


                     

                    「夢シート、早く、作ろな」

                     

                    学校に行く前に、1号が、私に、そう言った。
                    少し前に、ふたりで風呂に入っている時に、夢シートの話をした。

                     

                    今、仕事で、夢シートを創っている。
                    この春に、中学生の塾生たちに実施する「みらい科授業」で使用する。
                    昨秋には、中3生を一同に集めて、私が「みらい科授業特別編」を実施した。
                    この春は、各校で開催する。

                     

                    その夢シートは、ほぼ完成した。
                    次は、我が子たちバージョンを、家で創ろう。


                     

                    現在の自分をつくったのは過去の自分。

                     

                    それを実感してほしい。肯定的に実感してほしい。
                    今までの自分にオッケイ!を出してほしい。

                     

                    そして…。

                     

                    未来の自分をつくるのは現在の自分。

                     

                    それを実感し、成長したいと願う心と素直に向き合ってほしい。

                     

                    そうすれば、決意できる。
                    今日から、何かに挑んでみようと…。
                    その先に、大きな夢を抱きながら…。

                     

                    そんなことをイメージしながら、夢シートを創った。


                     

                    思う。

                     

                    子どもは成長したいと願っている。

                     

                    誓う。

                     

                    子どもの成長の可能性を100%信頼する。

                    category:子育て | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

                    2017年2月20日「平凡だけど〜今日から、もっともっと〜(仕事・人生)」

                    2017.02.20 Monday 15:03
                    0

                      いつも、ご一読いただき、本当にありがとうございます。

                      多くの方に訪問していただいていること、心より感謝いたします。

                      この子育て・教育ブログは「私自身への問いかけ・言い聞かせ」として書かせていただいています。

                      ですので、文体は常体です。フランクな表現を織り交ぜてもいます。

                      そのあたり、どうか、ご了承ください。

                       

                       

                      今は、やってはいけないの!

                      そんな思いで、首を横に振る。

                       

                      私は2号(5歳の娘)が登場するたびに手を振る。

                      合奏、歌、鍵盤ハーモニカ、そして、劇。

                       

                      2号は、手を振らない。

                      2号は、そのたびに、首を横に振る。

                       

                      彼女は鬱陶しかったに違いない。

                      愛おしい彼女に私ひとりがはしゃいでいた。

                       

                      右腕を天高く突き上げて歌う姿が最高だった。

                      いつも入るタイミングが少しずれるカスタネットが最高だった。

                      彼女はノーミスだと…。確かに最後にはいつもみんなと合っていた。

                      鍵盤ハーモニカを担いでいるのか担がれているのか…最高だった。

                      猫役。完璧だった。最後にみんなで合奏する場面がある。

                      そこでは自分の好きな楽器を演奏できる。

                      彼女は手作りの小太鼓を演奏していた。

                      落選した鉄琴でもなく、自らあきらめた木琴でもなく。

                      彼女の憧れは小太鼓だった。それは1号(8歳の息子)の憧れと同じだった。

                      彼女は自分の力で、自分のやり方で、その憧れを実現した。

                      最高だった。

                       

                       

                      2号の生活発表会を観終えて、急いで、仕事へ。

                      その日の最後の仕事が、中3超ゼミ英語授業だった。

                       

                      大阪府公立入試英語C問題を突破する。

                      最終回の授業は、条件英作文の書き方。

                      高校入試レベルから始めて、最後は大学入試レベルまで。

                      見本となる英語を私が高速で読み、生徒たちが書き取っていく。

                      そして、ポイントとなる表現に気づかせていく。

                      解説するまでもない。優れた表現には、味があり、インパクトがある。

                      最後は、アウトプット。音読を経て、暗唱へ。

                       

                      私自身、授業人として、自己最高難度の授業内容を創った。

                      それが、超ゼミクラスに選抜された生徒たちへの私の最大限の敬意だった。

                       

                      授業の終わりの挨拶を終えると、ひとりの生徒が英語を話し出した。

                      そして、次の生徒へとバトンタッチされていく。最後のひとりまで。

                       

                      何かあるなぁ…という予感はあった。わかりやすい子たちだから。

                       

                      生徒たちは英語で伝えてくれた。

                      感謝の気持ち、授業の感想、入試への未来への思いを。

                      私はそのすべてを心を込めて聴き取った。

                       

                      “I’m very glad to hear that. Thank you, thank you so much. “See you again!”

                       

                      “See you again!”

                       

                      校舎のスタッフが記念写真を撮ってくれた。

                      生徒たちとスタッフたちの粋な計らいに感謝。

                       

                      この校舎に来ることは、当分、ないだろうなぁ…と思いながら。

                      私は、お先に、校舎を後にした。

                       

                      寒い。すぐに気づいた。コートを忘れた。

                      急いで、校舎に戻る。

                       

                      「〇〇!先生のコート、取ってくれ!」

                       

                      「はい!」

                       

                      最速の再会だった。

                       

                      生徒たち、スタッフたち、本当に、ありがとう、ありがとう。

                       

                       

                      そんな充実の土曜日を経て、日曜日。1号との親子マラソン。

                       

                      晴天。予想以上に気温は温かい。

                      身体のバランスが悪くならないように。

                      肉離れの左だけでなく、右ふくらはぎにもテーピングを巻いた。

                       

                      開会式を終えて、スタート地点に立つ。

                      妻と2号が沿道でカメラを構えて待っている。

                       

                      スタート!

                       

                      ええ?

                      ほのぼのとした親子ジョギングをイメージしていたが…。

                      みんな、かなりの本気度だった。

                       

                      妻と2号にピースサインをした後、私も本気モードへ。

                       

                      スタート早々にアップダウンがあるとは聞いていたが…。

                      山登りか?と思うほど。本気過ぎる。

                       

                      私の前を1号が走っている。

                       

                      私には2つの目標があった。

                      1つは足がブチッ!となるギリギリで走ること。

                      仕事に支障が出てはいけない。

                      もう1つは1号に勝つこと。子育てに支障が出てはいけない。

                      この相反する目標に挑む。

                       

                      上り坂を登り切り、一気に下っていく。そして、平坦な道へ。

                      ここで、私は1号を捕らえた。

                       

                      しばらくすると、今度は、下りから上りのダウンアップ。

                      その下りで、1号が私を捕らえた。

                      そして、上りで、私が1号を、再び、引き離す。

                       

                      勝った。もう、彼は追いつけない。

                      あとは、ブチッ!とならないことを願うだけ。

                       

                      ゴール直前の最後の上りを走り切ると、妻と2号の姿が見えた。

                      私は小さくガッツポーズをして、ゴール前まで走った。

                      そこで1号を待つ。ゴールはふたりで。それがルール。

                       

                      1分ほど経って、1号がやってきた。

                      私は1号のところまで走って戻った。

                      そして、私は彼の手を握り、そのまま、ゴールイン。

                       

                      ブチッ!となることはなかったが、左も右も強烈な痛みだった。

                      右も肉離れ。走り終わると、どんどん痛みが増してきた。

                       

                      心地よい痛み…ということでもなかった。

                      走り切れた達成感は確かにあるが…。

                       

                      「遅かったな!」

                       

                      妻と2号のその無邪気な笑顔と声に心も痛み出した。

                      私のあのガッツポーズは…めちゃくちゃかっこ悪いやん。

                       

                      妻と1号は、そのまま、サッカーの試合へ。

                      そこで、私のマラソンが話題になったという。

                      なぜか、私のふくらはぎ肉離れも知れ渡っていて。

                       

                      元サッカー選手のお父さんが妻にこう言った。

                       

                      「旦那さん、よく走りましたね」

                      「普通、走れないですよ。めちゃくちゃ、痛いはずですよ」

                       

                      もっと、言ったって!

                       

                      もっと速いと思っていたんだろうなぁ…妻も2号も。

                      確かに見事に平凡なタイムだったからなぁ…。

                       

                       

                      その日の夜、家族4人で外食。

                       

                      「一緒に走ってくれて、ありがとうな」

                       

                      1号にそう声をかけた。

                      私が一緒に走りたかった。彼はそんな私に付き合ってくれた。

                       

                      「こっちこそ…」

                       

                      その言葉が嬉しかった。

                       

                       

                      今日から、もっともっと。

                       

                      1号は、サッカーに、情熱を燃やす。

                      ドリブル練習を自主トレに追加することを決めた。

                       

                      私は、授業に、情熱を燃やす。

                      英語磨きのための自主トレ第1弾をやり終えた。

                       

                      それぞれの道を、精一杯、生きながら。

                      また、いつか、ふたりで、何かをやれたらいいなぁ…と思う。

                       

                      「来年は、2号と一緒に、走ろうな!」

                       

                      「無〜理!」

                       

                      2号、手作り金メダル、ありがとう。

                      いつか、本物の小太鼓を演奏している2号を観られたらいいなぁ…と思う。

                       

                       

                      生徒たち、仲間たち、我が子たち、そして、妻へ。

                      私の人生を輝かせてくれて、ありがとう。

                      平凡だけど、たまらなく、楽しく。

                      そして、申し訳ないほど、充実している。

                      category:仕事・人生 | by:武本貴志(たけもとたかし) | - | - | -

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